「全く何とも思ってません」――。上沼恵美子はこう言った。

先の「M―1グランプリ」で審査員を務めた上沼に対し、とろサーモン久保田かずのぶとスーパーマラドーナ武智正剛がインスタライブで暴言を吐いた一件で、騒動後初めての公でのコメントであった。

きのう(9日)放送の読売テレビ「上沼・高田のクギズケ!」でのこと。上沼は「ちょっと一言よろしいでしょうか」と切り出し、2人に対し冒頭のように言ったあと、
「暴言だなんて言ってますけど全然結構です。悪いですけど、興味ないんです」。そして両手を合わせるポーズを取るとスタジオは大爆笑だった。

「つまりは、絶対に許さない、ということでしょう……」と、ある芸能関係者が騒動の内幕を話す。

「久保田と武智が8日にも上沼さんのもとを訪ね、直接謝罪する方向とされましたけど上沼さんはこれを受けなかった。
すでに所属の吉本興業の関係者が謝罪したそうですけど、手打ちのしようもなく、どうしようもないと頭を抱えている」

上沼といえば、芸能界、とりわけ関西地方では絶大な影響力を持ち、「女帝」との異名も。

「たとえば関西ローカル局では上沼さんが局入りのときからスタッフ関係者に緊張感が走り、ずらっと整列してお出迎えし、控室に入るまで平身低頭です。
直接本人と話のできる者はそうはいません。スタジオでの本番が終われば、ほとんどが『お疲れさまです』とお見送りするだけ。アンタッチャブルです」

普段からそんな上沼が今回の件では「もう結構」というように態度を硬化させてしまったのである。となると今後、どう幕を引くのか……。前出の関係者はこう続ける。

「もうお手上げでしょう。今後関西では、上沼さんのご意向を忖度して、久保田と武智と上沼さんとの共演NGはもちろん、2人をキャスティングすらしない局が出てくる可能性がある。
上沼さんからお許しの言葉がなければ、系列局や東京オンエアの制作番組でも彼らはNGとなりかねない。実際、大御所に目をつけられてテレビから消えていったタレントはゼロではありませんから」

久保田と武智はとんでもない人物の虎の尾を踏んでしまったようだ。お笑いに詳しいプロデューサーは言う。

「出演者にとって本来、誰が審査員だろうと関係ない。満場を爆笑させるくらいのネタをやれるかどうかって話。
とろサーモンらが今後、芸能界で生きていくためには全国で上沼さんをものともしないレベルの人気を得るしかない。
関西だったら今は亡きやしきたかじんさんほどの実力者になるしか道はない。ハードルはとてつもなく高い」

大トラのツケは自分で払うしかないのである。

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2018/12/11 06:00 日刊現代
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