ポルトガル1部・ポルティモネンセの日本代表MF中島翔哉(24)が、イングランド・プレミアリーグへ移籍する可能性が出てきた。
複数の欧州メディアが6日、ウルバーハンプトンへの移籍交渉が最終段階に入ったと報じた。
スペイン1部のセビリアなど複数のクラブが興味を示した日本の若き10番について、来年1月から始まる今冬の移籍市場での動向が注目される。

新天地は世界最高峰のプレミアリーグか。ポルトガル紙「ア・ボラ」や英紙「デーリー・メール」など複数のメディアが、日本代表MF中島の移籍について詳細に報じた。
「ウルバーハンプトンはストライカーの中島翔哉をポルティモネンセから獲得する交渉の最終段階に入っている」

現所属チームとの契約は2020年まで。移籍金は約4000万ユーロ(約52億円)とされていたが、
ア・ボラ紙は「移籍金は約2000万ユーロ(約26億円)で(ウルバーハンプトンは)いつでも払う準備がある」と伝え、金銭面での壁もクリアしているようだ。

代表と同様、所属チームでも10番をつける中島は今季、ここまでリーグ戦10試合に先発し5得点。
海外挑戦2年目でチームの中心として申し分ない働きを見せてきた。9月にはリーグの月間MVPに選出されるなど、その実力は誰もが認めている。

それに目をつけたウルバーハンプトンは今季、7季ぶりにプレミアリーグに昇格し、ここまで15試合で5勝4分け6敗の12位。
16年にクラブを買収した中国の投資グループ「復星集団」の豊富な資金力を駆使し、今夏の移籍市場ではベルギー代表MFレアンデル・デンドンケルを獲得するなど積極的な補強を行った。

しかし、チームはリーグの下位から中位をうろついており、強化が十分とは言いがたい。
成長著しい若武者を獲得すれば、後半戦への起爆剤に打って付け。近い将来、ビッグクラブへの移籍を視野に入れる中島にとっても、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーなどと対戦できるのはアピールにもなる。

MF南野拓実(23)=ザルツブルク、MF堂安律(20)=フローニンゲン=とともに森保ジャパンの若手“御三家”の一角を占め、
来年1月のアジア杯(アラブ首長国連邦=UAE)でも活躍が期待される中島の動向に注目が集まる。

●ウルバーハンプトン

1877年創立。本拠地はイングランド・ウルバーハンプトンのモリノー競技場(3万852人収容)。リーグ杯で2度の優勝があるが、チャンピオンシップ(2部相当)が主戦場になっていた。
2016年7月に中国資本が買収し、ポルトガル代表経験のある21歳のMFルベン・ネービスら有力選手を次々と獲得。17−18年シーズンにチャンピオンシップで優勝し、今季プレミアリーグ復帰を果たした。リーグ戦今季12位(6日現在)。

中島 翔哉(なかじま・しょうや)

1994(平成6)年8月23日生まれ、24歳。東京・八王子市出身。東京Vの下部組織でプレーし、2012年10月にトップチーム昇格。FC東京、富山を渡り歩き、昨年8月にポルトガル1部・ポルティモネンセへ移籍した。
16年リオデジャネイロ五輪代表。今年3月23日のマリ戦でA代表デビュー。リーグ戦今季10試合5得点3アシスト。J1通算51試合6得点。代表通算6試合2得点。1メートル67、62キロ。

2018.12.7 05:03 サンスポ
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