広島は14日、ヘロニモ・フランスア(25)と来季の契約を更新したと発表した。

今年5月に育成契約から支配下選手に昇格。年俸8万ドル(約910万円)で契約を交わすと、
最速158キロの速球を武器に8月には月間18試合に登板し、1956年の稲尾(西鉄)らの日本記録に並ぶなどフル回転した。
救援陣が軒並み苦しむ中、47試合で防御率1・66。絶対的セットアッパーとして広島のリーグV3に大きく貢献した。

チームでは「救世主」「陰のMVP」とあがめられる。6年契約2年目の来季は、4・5倍増となる36万1450ドル(約4120万円)と大幅アップを勝ち取った。

今季、対戦成績7勝17敗1分けと大きく負け越した巨人にとっても大きな壁となって立ちはだかる。
巨人戦は10試合で防御率1・10。給料大幅アップで、来季は一層やる気を出しそうだから、復帰した原監督にとっても厄介な天敵だ。
この男は年俸4000万円どころではない価値があり、「今季のマシソンの年俸3・5億円以上の価値はあるよ」とは巨人関係者。
メジャースカウトは「左投手で常時150キロ台の球威、制球力、変化球の精度、スタミナなど、総合力で年10億円以上は稼げるのでは」と言う。
そんな怪物左腕の契約は、あと5年もある。

巨人はこの日、カミネロ(31)と来季の契約を結ばないと発表した。フランスアとは対照的に、2年目の今季は開幕から守護神を務めたものの、
不安定な投球が続き、20試合の登板で1勝1敗11セーブ。
防御率5・79で6月終わりに登録を抹消された。その後、二軍で右肘痛を発症。
9月に米国で手術を受けていた。守護神がコケて救援陣が崩壊したことが、1点差12勝24敗という接戦の弱さにつながった。

巨人は今日から交渉解禁となるFA戦線で広島・丸を狙う。
しかし、フランスアがいる限り、王者広島と対等に戦うのは容易ではない。

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11/15(木) 12:00配信