亀田3兄弟の三男・亀田和毅が“怪物”との決戦の構想を明かした。11月12日に後楽園ホールで行われるスペインのアビゲイル・メディナ(30)とのWBC世界スーパーバンタム級暫定王座戦。
この試合を独占生中継するAbemaTVの事前特番で、和毅は1階級下で圧倒的な強さを見せつけている“怪物”井上尚弥との超ビッグマッチの実現に意欲を示した。

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12日の試合に勝利すれば、バンタム級とスーパーバンタム級の2階級制覇となる和毅。しかしその目線は、さらに先の目標を見据えていた。

かねてより「2階級制覇が目標ではない」「強い選手と戦って、歴史に名前を残すボクサーになりたい」と語っていた和毅は、番組内で「一番強いのは井上選手。
向こうも強い選手とやりたいし、俺も強い選手とやりたい。そこは一致している。
だから階級が合えば実現できると思うんですよ」とあらためて井上戦を目標として掲げた。
さらに長兄の亀田興毅も「井上選手は面白いと思います。彼がスーパーバンタム級に階級を上げてくるという話もちょっと聞いている。
その時までに和毅がスーパーバンタム級のベルトを統一していれば面白いんじゃないですか」と同意した。

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もちろん実現までのハードルは決して低くはない。興毅が「タイミングですよね。彼が階級を上げてくる時期が果たして1年後なのか、3年後なのか、5年後なのかわからない。
その時には和毅はフェザー級に上がっているかもしれない」と語るように、両者の階級、そして両陣営の思惑が一致しなければ試合を組むのは難しいだろう。
しかしながら「向こうが4階級制覇を目指して階級を上げてきて、ベルトを持った和毅が迎え討つという図式が成り立てば」という興毅の言葉通りの展開になれば、世紀の一戦が実現しない理由はない。

事前特番に出演していた元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二氏は、もしも亀田・井上戦が実現した場合の勝敗について問われると
「正直な話、井上選手は本当にバケモノなので……」と苦笑い。
「どう言っていいかわからないですけど、彼に勝てる選手がいるのかな、くらいの目で僕は見ています。ぶっちゃけ和毅選手が不利だな、と思いますよ」と率直な予想を披露した。
この言葉を受けて、和毅は「もちろん井上選手はいい選手です。でも戦うことになれば全然自信があるし、問題ないと思います」と不敵な笑みを浮かべながらコメント。
自身を破ったジェイミー・マクドネルをわずか1分52秒でKOした井上の実力を認めながらも、決して勝算がないわけではない、と考えているようだった。

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今後、もし井上との試合が実現するとなれば、日本中が注目する超ビッグマッチになることは間違いない。そのためにも、目前に迫ったメディナとの世界タイトル戦は決して負けられない一戦だ。
しっかりと2階級制覇を果たして防衛と統一を重ねていけば、“亀田家最終兵器”と“怪物”の進む道はいずれ自然に交わることになるだろう。

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2018年11月4日 9時36分 AbemaTIMES