0001ひかり ★
2018/10/26(金) 14:51:27.25ID:CAP_USER9そんな中で「渡部陽一さん、戦場の掟」と題された以下のような文章がツイッターを中心に出回った。この中の「捕まるやつはその時点でジャーナリスト失格」という一文を引用し、
「これは正論」「安田純平氏に唱えさせたい」「(渡部さんと)比べること自体おこがましい」などと渡部さんを賞賛し、安田さんを非難する声がネット上で次々上がった。
1、最前線行く時は世界最強の軍隊の自走砲部隊と行動する
2、ゲリラが蔓延る地域には近づかない
3、戦場が流動的なところには行かない
4、国外の難民キャンプとかを中心に取材する
5、護衛がいても危ない所には近づかない
6、国境地域から一歩も紛争国の中には基本的に入らない
7、捕まるやつはその時点でジャーナリスト失格
8、ボディガードはその地域最強の奴を大金で雇う
「戦場の掟」は一時、2万4千回以上リツイートされ、これを根拠に毎度おなじみの「自己責任論」に発展。しかし、この「掟」は丸ごとデマだ。所属事務所が「全くの創作」と明確に否定した。
25日夜にハフポストが報じた後、「戦場の掟」をツイートしたアカウントには手のひらを返したように批判が殺到。同アカウントはツイートを削除するとともに、26日に
「間違いなくデマです」と認めた。渡部さんの動画とともに「戦場の掟」が紹介されている2015年ごろのページをネット上で見つけ、内容を確認せずに信じ込んで
ツイートしたという。一方で、謝罪は「誤った情報の拡散」のみにとどめると強調し「(渡部さんの)取材理念に合致している部分もある」と釈明した。
所属事務所の担当者は「渡部は、『失格』などと人のことを批判するようなことはしない性格。ツイートはフェイクで、本人も『僕はこんなこと言っていません』と
否定している」と話した。渡部さん本人の戦場取材のポリシーは「生きて帰り、伝えること」だ。「ツイートのような意味でとられるような発言すらしたことはない」という。
また「戦場の掟」は以前からネット上に出回っていたデマだったが、ここまで爆発的に拡散されたことはなく、メディアからの問い合わせがあったのもこれが初めて。
15年にジャーナリストの後藤健二さんらがシリアで過激派組織「イスラム国」(IS)に殺害された事件の際も、危険地域を取材するジャーナリストへの批判が巻き起こった。
事件後、安田さんは「外国メディア任せではなく、なぜ日本のメディア、ジャーナリストが行かねばならないのかを伝えなければならない」とジャーナリスト仲間に話している
(参照「現場取材貫いたジャーナリスト」)。安田さん自身、2004年にイラクで取材中に一時拘束された経験を持っているが「取材の可否を国家の裁量に委ねれば、
情報統制につながる」と地道な取材を続け、現地の状況を伝え続けてきた。
コピーされた「戦場の掟」は、別のアカウントや個人ホームページへの転載などを通じて、現在も「本物は言うことが違うよね」などの文言とともにネット上に多数残っている。
賛意を述べていた一部のユーザーは、ツイートがデマと確定した後も「自己責任と言われるのは仕方ない」などと安田さんを非難するツイートを繰り返している。 (共同通信=関かおり)
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