安倍政権の正念場となる、2019年の参院選に向け、自民党が白羽の矢を立てたのは、
F1界で活躍した1人のレーサーだった。

ヘルメットを手に語る男性。
実は、カーレースの頂点、F1のドライバーとしても活躍してきた、元レーサーの山本左近氏(36)。
元F1レーサー・山本左近氏は、「(当選の自信は?)...あります」と話した。
FNNの取材に、2019年夏の参院選に出馬する意向を明かした。

スポーツ界出身の国会議員といえば、柔道の「ヤワラちゃん」こと谷亮子氏や、
スキーの荻原健司氏をはじめ、野球、スケート、体操、バレー、相撲、サッカー、プロレスと、
さまざまな分野のアスリートが議員バッジをつけてきた。

今回の挑戦で左近氏が当選すれば、F1界から初の国会議員誕生となる。

山本氏は、「モータースポーツが“単なる走り屋じゃない”というメッセージを伝える必要がある。
こういった文化をもっと日本で醸成していきたい」と話した。

今回、左近氏に目をつけたのが自民党。

先日の沖縄県知事選でも敗れ、2019年夏の参院選でも苦戦する可能性がささやかれている。

そこで、モータースポーツ界や、自動車業界の票を掘り起こし、
比例区の票を底上げするタレント候補枠の目玉として声をかけた。

左近氏自身にも、政治への特別な思いがあるという。

山本氏は、「わたしの元々のキャリアはF1ドライバー。しかし今は介護のキャリア。
介護の現場の課題をどういった法律で解決するのか。このあたりが国の政治家でなければできないことだ」と話した。

左近氏は現在、父親が創設した医療法人の副理事長という立場。
高齢化社会を迎える中、その経験を生かすため、出馬を決意したという。
山本氏は、「介護の代表としても頑張っていきたい」と話した。
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