[2018年10月7日21時6分]
今年で作曲家デビュー50周年の中村泰士氏(79)が7日、ビルボードライブ大阪で記念ライブを開催し、「このステージを皮切りに、僕は歌手になります」と宣言した。

この日は盟友で歌手の佐川満男(78)を迎え、約15年ぶりという2人でのライブに「昔は若かったのに。時が経つのは早い」としみじみ。手がけた佐川の代表曲「今は幸せかい」では、佐川の歌声に合わせて指揮し、「(佐川が同曲を)『オレの片割れ』と言ってくれた。とてもうれしかった」と照れながら話した。

今年1月に腰を手術し、体にボルトが8本入っていると明かした佐川は、元気な姿で中村氏と共演。約60年前に、内田裕也と組んでいたバンドのオーディションで初めて中村氏と出会ったと振り返り、中村氏の歌声を聞いて「(内田と)下手やな〜」と言いあったと懐かしんでいた。

以前、「美川鯛二」名義で歌手活動をしていた中村氏は、手がけた代表曲「喝采」や「北酒場」を歌い上げ、80歳を迎える来年の末までに、80本のライブ開催を目指すと宣言した。

ライブ後、取材に応じた中村氏は「人生のラストやから、歌手として作品に向き合いたい」と歌手復帰に対する心の内を明かした。発表するこの日に向け、3カ月前から歌唱レッスンに励んできたと話し、
「(会場の規模は)30人から1500人まで」とあらゆる場所で頑張りたいと気合。最大目標をNHK紅白歌合戦に定め、「紅白で80本目が理想。言うたもん勝ち」と目を輝かせた。

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