◆明治安田生命J1リーグ第29節 C大阪0―1G大阪(6日・ヤンマー)

 G大阪がC大阪との「大阪ダービー」を制し、3年ぶりの5連勝でJ1残留に大きく前進した。前半45分にFWアデミウソン(24)が先制。日本代表GK東口順昭(32)を中心に1点を守り切った。7月末に就任した宮本恒靖監督(41)は指揮官として初のダービーに勝利。就任後6勝3敗3分けとチームを立て直した。柏は日本代表MF伊東純也(25)が2得点し、5試合ぶりの勝利で自動降格圏から暫定14位に浮上。神戸のフアンマヌエル・リージョ新監督(52)は初采配で長崎と引き分けた。

 J1残留に向け、勝ち点3以上の意味を持つ1勝だ。プライドをかけた大阪ダービーに勝利。宮本監督は試合終了の瞬間、思わず両拳を握りしめた。「選手も非常に気持ちが入って試合に臨んでくれた。最後まで集中力を切らさず、しっかりとみんながプレーした」。アウェーでは2006年3月12日以来のダービー白星。年間勝ち点3位だった15年以来の5連勝となった。

 攻守がかみ合った勝利だった。前半はホームの大声援に押されたC大阪のペース。C大阪MFソウザの強烈なミドルが前半39分に枠を捉えたが、GK東口が目いっぱいの跳躍から右手を伸ばしてセーブした。「帰ったら自分でも映像で見返したい」。自画自賛のビッグプレーで、先制を許さなかった。

 すると守護神の好プレーが攻撃に波及する。前半45分、DFラインの裏でパスを受けたFWアデミウソンが、前に出ていたGKを見逃さず絶妙のループシュート。チーム得点王(13点)の韓国代表FW黄を出場停止で欠く中、代役のブラジル人FWが生み出した1点を、後半は全選手の高い集中力で守り切った。

 5連勝中の総失点はわずか2。9月1日の川崎戦で元日本代表MF今野が負傷から復帰して中盤の守備が安定すると、全ての歯車がかみ合い、同戦から5連勝となった。「残留争いは厳しいですし、ダービーの勝利は格別ですけど、次の試合に向けて調整していく必要がある」と、指揮官に浮かれた様子はない。それでも選手の表情には、残留への自信がみなぎり始めた。(金川 誉)

10/7(日) 6:05配信 スポーツ報知
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