阪神の山本翔也投手(29)が4日、戦力外通告を受けた。山本は王子製紙王子から2013年ドラフト5位で入団。今季はここまで1軍では
1試合の出場のみだった。

 この日は、スーツ姿で鳴尾浜へ現れると、首脳陣をはじめとした関係者にあいさつをして回った。そしてその後は甲子園へ。1軍首脳陣にも
感謝の思いを伝えたという。開口一番に「年齢的にも覚悟はしていた。それでもやっぱり言われたら寂しさはあります」と吐露。つらい気持ちを
押し殺した。

 今オフはサイドスローに挑戦。左打者を抑え込む術を探し、模索し続けてきた。それでも今季初登板となった5月11日の
広島戦(マツダスタジアム)では、3回を投げ5失点。そのまま再昇格とはならなかった。

 「活躍できなかったことに悔しさは残りますけど、阪神で野球ができたことは感謝。ここに入ったことに悔いはないです」

 阪神での一番の思い出を問われると、少し考えた後に笑顔で言葉を紡いだ。「父がすごく阪神ファンで。入団が決まったとき泣いて喜んでいた。
ユニホーム姿を見せられたのはよかったですね」。思いを胸に、次なる道へ前を向く。

 今後については未定。それでも「トライアウトも前向きに受けていきたいと考えているところです」と話した。

 タテジマを着て過ごした5年間。通算では22試合に登板し、1勝0敗。防御率は6・31だった。

デイリースポーツ
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