週末のブンデスリーガ第4節で、昇格組のニュルンベルクはハノーファーと対戦。スタメン出場した久保裕也は、90分間攻守に奔走し、攻撃の起点となるだけではなく、自身も積極的に得点を狙った。試合はミカエル・イシャクとテアレス・クネルのゴールで、ひとり少ないハノーファーに2-0で勝利し、今シーズン初勝利を挙げた。

ドイツのサッカー専門誌『kicker』は、この試合での久保の働きに「4」と、やや低めの採点。しかし、「久保は定位置を確保しており、攻撃面では度々惜しいシーンをみせた」と、プレー内容では一定の評価を下している。

 そんな久保を、英国発の人気サッカーサイト『90min』が、9月26日(現地時間)の第5節で行なわれるドルトムント戦を控えた「強豪チームに対峙すべきニュルンベルクの11人」のひとりに、久保の名前を挙げている。

 キャプテンのハンノ・ベーレンス、FWイシャクらと共に名前が挙がった久保については、以下のように記している。

「日本人MFの起用は、ミヒャエル・ケルナー監督が採用する布陣による。もし、ハノーファー戦のように、久保がトップに絡むことのできるポジションでプレーするとしたら、彼の働きは何十倍にもなって還元されるはずだ。彼がどこでプレーすべきなのか、ケルナー監督は客観的にチームを見て判断することができる多様性を持っている」

 またドイツ地元紙『Mittelbayerische』は、ニュルンベルクの昇格後の好調ぶりを分析し、攻撃陣については「イシャク、フィルジル・ミシジャン、マテウス・ペレイラ、そして久保らが高いクオリティーを発揮し、ケルナー監督にとってはぜいたくな選択肢が増えた」と高く評価した。

 特に久保については、「フレキシブルな配置が可能なプレーヤーで、技術的にも素晴らしい能力を持つプレーメーカーだ」と絶賛している。

 ちなみに『kicker』の5節先発予想では、久保はトップ下での出場するとみられる。対するドルトムントの香川真司はベンチスタート。一方、ドルトムント公式ツイッターでは、久保、香川ともにトップ下としてスタメン入りが予想されている。

 久保にとっては、前節のハノーファーに続く「日本人対決」が実現するか。今夜の試合も要注目だ。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180926-00047786-sdigestw-socc