ベテランコーナーバック(CB)ボンタエ・デービスが今後はもうチームのために働くことができないと気付くまでに
6クオーター分の時間がかかった。

異例中の異例ではあるが、シーズン第2週に対戦したロサンゼルス・チャージャーズとの試合中、
ハーフタイムに引退を表明。即時有効となった引退表明により、
後半にデービスがフィールドに姿を現すことはなかった。ビルズはチャージャーズに31対20で敗れている。

ビルズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットは試合後の記者会見中にこの動向について認め、
「ボンタエは自分自身で試合から退いた。彼はわれわれにもう終わりだと伝えてきた」と明かした。

ビルズのラインバッカー(LB)ロレンゾ・アレキサンダーは記者に対して、デービスが突然ハーフタイムに引退したと語り、
アレキサンダーはデービスの行動について“完全なる無礼”だとも評した。

『ESPN』によると、アレキサンダーはこのように語ったという。

「あんなの一度も見たことないぞ。ポップ・ワーナー(青少年向けのフットボールプログラム)、高校、カレッジ、プロでさえなかった。
聞いたことがないし、見たこともない。チームメイトに対して無礼すぎるだろう。彼は誰にも言ってなかった。
たぶん、みんなも一緒だと思う。後半に向かう時になってようやく分かったんだ。
みんなが“ボンタエは出てこない、引退した”と言ってきたんだ」

これまでにもビルズが厳しいシーズンを強いられるのは見てきたが、ハーフタイム中に引退する選手ともなると前代未聞だ。
デービスはインディアナポリス・コルツで6シーズンを過ごした後、今年2月にビルズと契約を交わしていた。

デービスの引退となれば、今シーズンのビルズのディフェンスにとってはパスゲームにおける大きな損失となるはずだ。
しかしながら、マクダーモットHCやジェネラルマネジャー(GM)ブランドン・ビーン、
そして、ビルズの選手らがハーフタイム中に勝手に引退した選手を再び快く迎え入れるとは想像しがたい。

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