夏の全国高校野球で優勝経験がある群馬県の桐生第一高校野球部の部長が部員のあごをつかみ、ユニフォームを引っ張るなどしていたことがわかりました。学校側は体罰と認定し、この部長を21日付けで解任しました。
桐生第一高校によりますと、野球部の部長を務める30代の男性教員は、ことし6月、練習試合を見学していた2人の部員のあごをつかんだり、ユニフォームの肩や胸をつかんで引っ張ったりしたということです。

当時、部長は、別の場所で練習するよう指示していましたが、2人は別の人の指示に従って練習試合を見学していたということです。

2人の部員にけがはありませんでした。

関係者からの指摘を受けて今月上旬に部員全員にアンケートした結果、今回の行為が明らかになったということです。

学校側は体罰と認定し、部員2人と保護者に謝罪したうえで、部長を21日付けで解任しました。

桐生第一高校の味戸克之校長は「生徒を守るべき学校が信頼を裏切ってしまったことは非常に申し訳ない。教職員への研修などを通じて二度とこうしたことが起こらないようにしたい」と話していました。

桐生第一高校は平成11年に夏の全国高校野球で優勝したほか、おととしのセンバツ高校野球にも出場した県内有数の強豪校です。


2018年8月22日 17時11分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180822/k10011586051000.html