日本体操協会は15日、味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)内で速見佑斗コーチが世界選手権代表候補の女子選手に対する暴力行為が判明したとして、無期限での登録抹消、NTCでの活動禁止の懲戒処分を下したと発表した。

 関係者によれば、速見コーチは練習中、腹を立てて、女子選手に対して怒声を浴びせ、顔を叩いたり、髪を引っ張ったりするなどの行為があったという。協会の調査に速見コーチも女子選手も事実関係を認めている。

 同協会が報道各社に送ったFAXによると、選手指導時に速見コーチによる暴力行為の事実が判明したことから、倫理規定第3条(7)に示す違反行為と判断し、登録抹消、NTCでの活動禁止(出入り禁止)の懲戒処分を下した。

 同協会では8日に常務理事会があったが、未確認事項があったことから発表を保留していたといい「この度、その確認がとれたことによる処分発表となります」と説明している。

 協会によれば、女子選手に大きな怪我はなく、練習も再開しているという。


2018.08.15.
https://www.daily.co.jp/general/2018/08/15/0011544706.shtml