(13日、高校野球 大阪桐蔭10―4沖学園)

応援席に響き渡る応援歌のソロパートが「うますぎる」とネットで話題になっている。
声の主は、沖学園の野球部員の川添公也(ひろや)君(2年)。13日も終盤に披露し、観客を沸かせた。

応援歌は、最近人気が急上昇した「ダイナミック琉球」という曲。アカペラの独唱から始まり、やがて全員で合唱する。冒頭部分を担当するのが川添君だ。
1試合で1回だけ。勢いを与えたい、ここぞのときに使う。応援団長の稲村怜央君(1年)は「何で川添さんなのかは1回聞けば分かりますよ」とニヤリ。

4点差になった直後の七回表。吹奏楽の演奏が始まらず静寂が続く。座り込んでいた部員のうち、川添君がすっくと立ち上がった。
「海よー祈りの海よ」。ビブラートの効いた、ほれぼれするような歌声。周囲の観客たちも思わず注目し、スマホを向けた。

同曲を応援に採り入れたのは今夏から。中学生の頃から「歌がうまい」と言われてきた川添君に、出番が回ってきた。
「途中まで本当にいい試合だった。甲子園で歌えて悔いはないです」。来年は、もちろんベンチ入りをめざす。(宮野拓也)

https://www.asahi.com/articles/ASL8F3QY3L8FTIPE00F.html
川添公也君の美声にスマホを向ける観客たち
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三塁側アルプスから声援をおくる野球部員やチアたち
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三塁側アルプスで歌う川添公也君
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