名古屋は夏の大型補強が効いている。この日の主役は、横浜Mから加わった金井。後半36分にこぼれ球を冷静にトラップし、右足シュート。この決勝点を含む2点を挙げ、「僕がPKを与えて同点とされて責任を感じていた。絶対勝ちたかった」と喜んだ。

 駄目押し点を決めた前田ら途中加入の5人が先発。W杯中断前とは顔触れも雰囲気も変わり、風間監督の掲げるパスサッカーに躍動感を与えている。長く最下位に沈む中、J1で4年ぶりの3連勝。金井は「これを積み重ねたい」と話した。

8/11(土) 21:55配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180811-00000105-jij-spo

名古屋グランパスは11日の明治安田生命J1リーグ第21節で鹿島アントラーズに4-2で快勝。リーグ3連勝をマークした。加入後初ゴールを含む2発を決めた金井貢史が試合後、喜びを爆発させた。

43,579人の超満員が詰めかけた豊田スタジアム。名古屋は前半にジョーの3試合連続ゴールで幸先良く先制点を奪ったが、後半に同点ゴールを決められてしまう。しかし、その直後に金井がコースを狙いすましたコントロールシュートを決めて勝ち越しに成功。その後、金井が安部裕葵を倒してしまいPKに。再び同点に追いつかれたが、金井が汚名返上を果たす。81分にチームを救う一撃を決めて勝ち越し。終盤に前田直輝のダメ押し点も飛び出し、終わってみれば4-2の快勝を飾った。

「いやあ、鳥肌立ちました」

試合後そう言って喜びを爆発させた金井は「やっと力になれたと思う。でも、まだまだ試合中にミスも多いし、自分がチームを苦しめてしまった部分もある。PKを取られてしまった。でも、そこは上手くレフェリーと戦わないでしっかり勝ち点3を取れたので良かった」と続けた。

さらに「本当にチーム全員で、ボールを取られないっていう自信があるからこそ、あそこに入っていける部分があるので、チームメイトに感謝したいですね。タマさん(玉田圭司)とも試合後に話したんですけど、前半から本当に守備頑張ってくれたし、そういう人たちの力で、こうやって僕も点を取れたと思っているので。タマさんに感謝します。僕は決めるだけだったので。良かったです」と満足した表情で語った。

積極補強で金井をはじめ、前田、中谷進之介、丸山祐市、エドゥアルド・ネットら実力者を獲得し、いずれもチームにすぐさまフィットしている。風間八宏監督が推し進めるサッカーは「難しい」と話す金井だが、一方で学ぶことは「サッカーの基本のところが大前提」だと言う。「今までだったら、どうしても戦術的な部分を言われる監督が多いんですけど、技術の部分ですごく言われる。すごく僕としては上手くなれるなと思って、毎日トレーニングが楽しくできています。そのトレーニングでできていることを試合で出せなきゃいけないので、もっともっとこれから練習して頑張りたい」と意気込んだ。

3連勝の名古屋は次節、横浜FMとの一戦を控える。その差は4ポイント。金井にとっては育成組織から過ごした古巣との一戦となる。

「もう早く試合したいです。やっぱり育ててもらった部分もあるし、自分が名古屋に出ていくときも、すごく温かい言葉で見送ってくれたサポーターもいるので。そういう人たちにも感謝の意味を込めて名古屋で頑張って、もう名古屋の選手なんだなと思ってもらえるように、決別じゃないですけど、しっかり自分が名古屋の選手だっていうのを見せたいです」

決意を込めて古巣との戦いに臨む金井。鹿島戦で見せた活躍ぶりを次節も披露することができるか。

8/11(土) 22:36配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180811-00000029-goal-socc

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