阪神・福留は来季も現役!球団幹部、来季主将も「福留しかいない」
2018.8.4 05:04 サンケイスポーツ
https://www.sanspo.com/baseball/news/20180804/tig18080405040008-n1.html

阪神が、福留孝介外野手(41)と来季の契約を更新する方針を固めたことが3日、明らかになった。
虎野手では44歳で引退した金本知憲(現監督)、桧山進次郎に続く、42歳での現役。
球団内ではプレー、リーダーシップだけではなく、どんな試合展開でも絶対にあきらめない姿勢を高く評価しており、常勝軍団再建へ、力を注いでもらう。

そのポジションに穴が空くことは考えられない。42歳になろうが、まだまだ福留には前線で活躍してほしい、発展途上のチームを助けてほしい。だからこそ即決だ。

球団幹部は、福留との契約更新について、「もちろん。誰が考えても、そうでしょう。福留選手には来季も頑張ってもらいたいと思っています」と力を込めた。

「どういう試合であっても、最後まで絶対にあきらめない、というのを見せてくれています」

実績、結果、主将としてのキャプテンシーだけでなく、野球選手としての姿勢も、高く評価していると続けた。

勝負ごとは、あきらめた者が負けだ。福留の師である故・星野仙一元監督は「NEVER NEVER NEVER SURRENDER」を掲げ、2003年に18年ぶりのリーグ優勝を達成。金本政権3年目で最も苦しむ今だからこそ、この姿勢が必要になる。
福留にとって「チームが勝って、優勝する。それしかない」と個人目標を封印して臨んでいる41歳シーズン。借金8、最下位と低迷する中、悔しさを前面に出して、チームを鼓舞し続けている。

ここまで79試合に出場し、打率・275、8本塁打、44打点。3月30日の開幕巨人戦(東京ドーム)で菅野から先制ソロを放つなど、持ち前の鋭い勝負勘と力強い打撃は健在で、高い守備力も衰え知らず。
どれだけビハインドの展開でも途中交代することなく、汗だくで白球を追いかける姿も目立つ。
昨年5月に取得した2度目の海外FA権を保持する中、球団は単年契約を基本線に話をしていく見通しだ。

球団野手では44歳で引退した金本監督(12年)、桧山(13年)に続く42歳でのプレー。福留にとってプロ入り以来の大目標達成が現実味を帯びてくる。
日本通算2000安打まで、あと「233」。すでに日米通算2000安打は2016年6月に達成し、名球会入りを果たしているが
「(プロに)入ったときはメジャーなんて考えてもなかった。日本だけで2000本という数字は打てたらすごくいいことなんだろうな」と話す。
和田一浩(42歳11カ月)の最年長記録を更新する達成もありそうだ。

また先の幹部は、あくまでも個人的な見解とした上で来季の主将も「福留選手しかいない」と力説。
42歳での主将となれば12年のソフトバンク・小久保裕紀を抜き、球界史上最年長となる。

福留はこの日、京セラドームで全体練習に参加。フリー打撃や守備練習などで汗を流し、4日のヤクルト戦(京セラ)に備えた。
まずは連敗を2で止める。そして8月反攻へ−。絶対にあきらめない。不屈の精神を、福留が虎に注入する。