■サッカーが日本のスポーツ界でNo.1に
福田は、サッカーが日本のスポーツ界でNo.1になってほしいという。
日本が、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平みたいな子がサッカーを目指すような環境を作っていかないと、日本がベスト16で世界に勝っていくのは難しいのかな、と話した。

>>1の続き)

ズルはいらない?強化ポイントは?サッカー日本代表の現状

 勝村政信と皆藤愛子がMCを務めるテレビ東京のサッカー番組『FOOT×BRAIN』(毎週土曜24:20〜)。
7月28日の放送では、番組アナリストの都並敏史、福田正博、北澤豪と共に、ロシアワールドカップが、森保一新監督のもと動き出す日本代表や世界のサッカーに与える影響について語り合った。

 3度目の挑戦をもってしても叶えることはできなかったベスト8進出。今回番組では、ツイッター(@foot_brain)などのSNSを使い
「日本がベスト8に進出するためには何が必要か?」「どのポジションの強化が必要か?」などのアンケートを実施し、これを元に議論を展開した。

 まず、「日本がベスト8に進出するためには何が必要か?」のアンケートからは2つのポイントが浮かび上がった。1つは「ずる賢さ」。
サッカー王国ブラジルではこれを「マリーシア」と呼び、試合中の様々な駆け引きを指す言葉として用いられるが、ユーザーからは「ここぞと言う時にファール覚悟で止めるずる賢さ」、
「賛否両論あるが、ポーランド戦のような戦い方ができるのなら、それを細かいところでも発揮してほしい」といったコメントが寄せられた。

 これについて都並は、「ワールドカップの相手は、殴ったり、つねったり、踏んだり、色々なことをやってくるので、その時になって“何かやられた!”なんて言っても遅い」と語り、
それらをあらかじめインプットした上で、いかに対処するかが重要と話した。
一方、福田は「南米ではもしかしたら“賢い”に“ズル”が付くのかもしれないが、日本では教育上“ズル”はありえない」と指摘し、
「頭を使って、どうやったら自分たちが有利になるか、賢く勝利に近づけるのかを考えるべき。“ズル賢い”という言葉を日本から消しましょう」と提案した。

 続いて「時間の使い方」が話題になると、都並がこれこそが日本が抱える大きな問題点だと同意し、
「日本は良い試合をしたけれど、2-0からの逆転は世界的にはありえない」と言って、日本と世界の差を痛感した様子。
また、ベルギー戦で2-2になったきっかけが、長友のオーバーラップから得たCKで、ショートコーナーをミスして受けたカウンターだと振り返り、
「強豪国では絶対にしないし、長友が上がる必要があったのか議論になる。リードしていたらディフェンスはディフェンスの仕事をするなど、各ポジションの仕事を全うするべきで、
日本の選手もわかっていたはずだけど、ワールドカップの高揚感や、ベルギーにリードしているというシチュエーションなど、メンタルも含めて準備ができていなかった。
我々もドーハの時に時間稼ぎの仕方をわかっていたのにできなかった。そこの経験がまだ足りていない」と自身の経験と共に日本の現状を解説した。

 そして、今後レベルアップするために「どのポジションの強化が必要か?」というアンケートは「GK39%、FW36%、DF18%、MF7%」という結果に。
これを見た福田は「ボックス内で仕事ができる人が足りていないのが現実」と指摘し、ハリルホジッチやオシムら日本代表監督経験者が「190cm以上のGKが必要」「GKに問題がある」と語っていたことをあげながら、
「世界の中では格下の日本は、自ずとピンチも多くなる。そこでビッグセーブがないと番狂わせを起こすことは難しい」とGKの重要性も説いた。