2020年東京五輪・パラリンピックで開閉会式の計4式典の演出統括役に就任した狂言師の野村萬斎(52)が31日、都内で、五輪担当の映画監督・山崎貴氏(54)、パラ担当のCMクリエイター・佐々木宏氏(63)らと記者会見を行った。16年リオ五輪の閉会式で安倍晋三首相(63)がゲームキャラクターのマリオに扮(ふん)し盛り上げた「安倍マリオ」を超える舞台を実現させたいなどと意欲を見せた。

 「チーフ・エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター」として、世界が注目する4つの式典のリーダーとなった萬斎は「復興五輪の名に恥じないようなシンプルかつ和の精神に富んだ大会になるように全力を尽くしたい」と決意表明。「『鎮魂と再生』は我々の芸能としても重要な部分」と強調し、「開閉会式を一つの共通するものにしたい。4コマ漫画か、4話のドラマか、そんなコンセプトをしたためている」とすでに2年後に向けて青写真ができつつあることを示唆した。

 著名人をそろえた演出陣の華麗なる人脈から、式典には数多くの出演者が予想される。登壇した萬斎や山崎監督、佐々木氏からは具体的な演出方法についての説明はなかったものの、数人の“予想出演者”について言及する一幕があった。

 リオ五輪閉会式で「安倍マリオ」として登場させる演出を手掛けた佐々木氏は、東京での再登場について「ここでは絶対言っちゃいけないという雰囲気があるんで…」と苦笑いしつつ、「ただ安倍マリオが帰って来る、だけではみなさんの期待に応えられない」と意欲。「もっとすごいことをやらなきゃっていう気持ちになっている」とリオ以上の“首相演出”を予告した。

 さらに萬斎は、自身の主演映画「陰陽師」の主題歌を振り付けに使ったことがあるフィギュアスケート男子で五輪連覇した羽生結弦(23)について聞かれると「たくさんの方が思い浮かべると思いますけど、当日のお楽しみということで…」と含み。3年にわたり組織委の「文化・教育委員会」の委員として席を並べる歌舞伎俳優・市川海老蔵(40)ら歌舞伎界とのコラボについては「無理やり古典芸能を出すのはダメ」としたが、「我々狂言とか歌舞伎はいろんな表現手法を持っているので、ぜひ活用したい」と否定しなかった。

 自身のルーツである狂言の要素を取り入れることにも積極的だ。ただ、「和だけで行くとなれば着物で来ていたが、きょうは着ていません。表面的なものでなく、深層的な日本というものを表現したい」と、伝統芸能だけではないことを強調した。自身が得意だとするムーンウォークを例にあげて「板の間で足袋をはいて、前に行けば狂言のすり足、後に行けばムーンウォークになる。ミスマッチのようだが、簡単にできるものなんですよ」と萬斎節。五輪本番では、「伝統芸能」と「現代的演出」、「東洋」と「西洋」の融合がテーマとなりそうだ。

8/1(水) 6:04配信 スポーツ報知
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180731-00000314-sph-spo

関連スレ
【五輪】東京五輪の開閉会式演出、野村萬斎が総合統括に就任★4
http://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1533026411/
【テレビ】野村萬斎、東京五輪開閉会式のテーマは「鎮魂と再生」 当日の出演者は「お楽しみに」
http://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1533008549/