日本大学アメリカンフットボール部の反則行為をめぐる問題で、関東学生アメリカンフットボール連盟は、チーム改革や再発防止策が不十分で十分な改善がなされたとは認められないとして、日大に対する公式試合の出場停止の処分を解除しないことを決めました。これによって、日大アメリカンフットボール部は、今年度いっぱいは公式戦に復帰できない見通しとなりました。

日大アメリカンフットボール部は、重大な反則行為を行ったとして今シーズンの公式試合の出場停止の処分を受けたあと、新たな監督の人選や再発防止策などを盛り込んだ改善報告書を提出し、関東学生連盟が設けた委員会がその内容の検証を進めていました。

関東学生連盟は31日夜、都内で臨時の理事会を開き、検証委員会の答申を賛成多数で承認して、日大の出場停止の処分を解除せず継続することを決めました。

その理由について「運動部を統括する保健体育審議会や日大全体で取り組まなければ実効性を伴わない施策は、その策定も実施もいまだ不確定・不十分であると言わざるをえず、十分な改善がなされたとは認められない」としています。

これによって、日大アメリカンフットボール部は、来月末に始まる秋のリーグ戦には出場できず、今年度いっぱいは公式戦に復帰できない見通しとなりました。

記者会見で関東学生連盟の柿澤優二理事長は「関東の宝のようなすばらしいチームが秋のリーグに出られないのは、非常に重たい事実だ。学生の思いを想像するとつらいが、対戦校の選手の安全も担保しなければならない。アメフト部だけに押しつけた形になった日大のガバナンスについては、少なからぬ憤りを感じている。早急に改善策を実行して認められることを願っている」と述べました。

日大アメリカンフットボール部は、今後、新しい監督に立命館大学元コーチの橋詰功氏が就任する見通しで、来年度以降の復帰に向けて新しい体制の下でチームの立て直しが進められることになります。

■きっかけは「重大な反則行為」

日本大学アメリカンフットボール部をめぐる問題は、ことし5月6日の関西学院大学との定期戦で、日大の選手がパスを投げ終えて無防備な状態の相手選手に対して後ろからタックルする重大な反則行為を行ったことがきっかけでした。

その後、日大の選手は内田正人前監督と井上奨前コーチから反則行為の指示があったことを明らかにしましたが、2人は「意図的に指示はしていない」と否定していました。

しかし、試合を主催した関東学生アメリカンフットボール連盟は反則行為の指示があったと認定し、内田前監督と井上前コーチを事実上の永久追放に当たる除名処分にしました。

一方で、チームについては今年度のシーズン終了までの公式試合の出場停止の処分にしましたが、再発防止策やチーム改革を盛り込んだ改善案を提出すれば連盟が設けた検証委員会が31日までに処分を解除するかどうか判断するとしていました。

このため、日大は外部の有識者で作る委員会で立命館大学元コーチの橋詰功氏を新たな監督に選んだうえで、監督やコーチが大学の要職を兼務することを禁止するなどの再発防止策を盛り込んだ改善報告書を今月17日に連盟に提出していました。

このほか日大は独自に元検事などが参加する第三者委員会を作り、一連の問題の原因と背景を調査していましたが、30日、最終報告書を公表しました。この中で反則行為は内田前監督と井上前コーチの指示で行われたと認定し、背景に内田前監督による独裁的な体制や大学内のチェック機能の欠如などがあったと指摘しました。

そのうえで問題を放置して説明責任も果たしていないとして日大トップの田中英壽理事長の責任を厳しく問いました。

日大は30日、内田前監督と井上前コーチの懲戒解雇を決め、田中英壽理事長ら幹部10人が報酬の一部を自主返納することを発表しました。

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2018年7月31日 20時13分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180731/k10011558211000.html

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