2018.07.19.
https://www.daily.co.jp/general/2018/07/19/0011461701.shtml
https://i.daily.jp/general/2018/07/19/Images/d_11461702.jpg

 フィギュアスケート男子の14年ソチ五輪銅メダリストのデニス・テンさん(25)=カザフスタン=が死去したと、同国メディアの「KAZINFORM」が報道した。

 カザフスタンの英雄を襲った悲劇に、フィギュアスケート仲間たちも悲痛な声を挙げた。元世界女王の安藤美姫さんは、自身のツイッターで「No word…don’twant to believe…heart breaking(言葉が出ない。信じたくない。心が壊れそう)」とつぶやいた。

 その後、日本語でも「信じられない…信じたくない…辛い…」と悲しみをつづった。

 同国メディアによると、テンさんはアルマトイ市内で車のミラーを盗もうとした2人に右大腿部などを刺されたという。その後、救急車で運ばれたが、報道によれば「3リットル」の血液を失うほど、出血がひどく重篤な状態に陥っていたという。「KAZINFORM」は最新のニュースで同国保健省の関係者の「残念なことに、私たちはもう彼には会えない」というコメント掲載し、死亡が確認されたと伝えた。

 今後、記者会見で説明されるという。

 テンさんは朝鮮系カザフスタン人のフィギュアスケーター。14年ソチ五輪ではSP9位からフリーで圧巻の演技を見せ、羽生結弦、パトリック・チャンに次ぐ銅メダルを獲得。カザフスタンにフィギュアスケートで初めてメダルをもたらした英雄だった。