1992年にロックバンド・シャ乱Qのボーカリストとしてデビューし、モーニング娘。およびハロー!プロジェクトの総合プロデュースを務めた音楽プロデューサー・つんく♂。今でも新しい楽曲が発表されるたび、ハロー!プロジェクトファンが熱狂するなど、多くのファンに支持されている。
そんなヒットメーカーとも呼ばれる存在であるつんく♂が、アイドルオーディション番組『ラストアイドル』(テレビ朝日系・毎週土曜0時10分より放送 ※一部地域を除く)にプロデューサーとして参加している。

 『ラストアイドル』(現在地上波では3rdシーズンが放送中)では、2ndシーズンからプロデューサーに番組総合企画を務める秋元康のほか、つんく♂、織田哲郎、指原莉乃らが加わった。つんく♂は、2ndシーズンで「Love Cocchi」を担当し、現在放送中の『ラストアイドル』(AbemaTV版)では「シュークリームロケッツ」のプロデュースを担当。

私生活では現役絶好調の中、2014年、45歳のときに喉頭がんを発症。著書『だから、生きる。』(新潮社)では、喉頭がんにより喉頭を摘出する手術を決断した経緯をつづっている。今回、数多くのアイドルを育成し、声を発せずとも次世代のアイドルたちの育成にかける思いについてつんく♂本人にインタビューを敢行した。(※取材は文字をPCで打ち込む形式にて実行)

▪ 『ラストアイドル』で最初に担当した「Love Cocchi」は“春高バレー感”を

――『ラストアイドル』では、2ndシーズン(地上波)からプロデューサーに加入したつんく♂さんですが、最初に『ラストアイドル』のプロデューサーを担当する話をいただいたとき、どう感じましたか?

つんく♂:番組総合企画を務める秋元康さんから直接連絡をいただき「いろいろなプロデューサーが集まって対決するんだよ」って聞いて。「なんか楽しそう!」って感じで「いいですよ!」って返事をしたところから始まりました。「まあ、2〜3カ月後から始まるのかな?」くらいに思っていたんですが……聞いたら「1カ月後にはテレビで収録です」って聞いて。「わ、やられた!」と思う時間もなく、本人たちとネットテレビで面談したんです。メンバーたちの雰囲気をつかんでから実際に制作に入りました。

――2ndシーズンでプロデュースすることになった「Love Cocchi」を観たときは、どのような印象を持ちましたか?

つんく♂:「劣等生」という印象よりも、“末っ子感”があって。放っておけない感じでした。彼女たちを見て思ったことが、めいっぱい背伸びしながらお姉さんたちの真似をして“頑張ってる感”を出すより、“末っ子感”のまま「何もできません! 頑張ってます!」って感じの汗を感じられたら、応援してくれる人が増えるだろうなぁって思いました。なので“春高バレー(春の高校バレー)感”をもっと伝えたいなって。

――“春高バレー感”。バレーボール甲子園のような場所で、若者たちの頑張っている姿を見ると誰でも応援したくなりますよね。その後、「シュークリームロケッツ」をプロデュースすることになりました。

つんく♂:「シュークリームロケッツ」は、3人ともそれぞれ個性も力もある。けれど、実際個人個人が自分の持ち味、方向性が見えないまま、やってきてたんだなって印象を持ちました。チーム一丸となって力を出す前に、個々が近くの目標をこなすことだけで時間に追われてしまっていたのかなって思いました。プロデューサーとしては「このままだと小さくまとまっちゃうなぁ」って危機感があって。実はなかなかのエンジンを積んでいるメンバーなので、これからが腕の見せどころですよね。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180715-00010006-abema-ent&;p=2
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