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2018/06/24(日) 16:29:46.79ID:CAP_USER9サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会初戦のコロンビア戦で、大金星を挙げて波に乗る日本代表は24日午後8時(日本時間25日午前0時)にセネガル戦に挑む。総力戦も予想される中、FWで存在感が高まっているのが武藤嘉紀(25)だ。甘いマスクとは裏腹に泥臭く戦うことをいとわない姿勢が1次リーグ突破に光を差すか。「ストライカーの意地を見せてほしい」。恩師も活躍を祈る。(植木裕香子)
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武藤は3年前にドイツに渡った。負傷離脱を繰り返し、フルに戦い抜いたシーズンはなかったが、今季は日本人最多の8得点をマークするなどし、代表の座をたぐり寄せた。同じFWの岡崎慎司(32)の負傷もささやかれる中、武藤の存在感が増している。
幼少期から人並み外れた才能を開花させた。スピード力は群を抜き、大人のコーチを抜き去り、ゴールまでボールを持ち込もうとする貪欲さを見せていたという。幼稚園から小学2年ごろまで指導した「クーバー・コーチング・サッカースクール」(東京都港区)コーチの山村克行さん(43)は「今もスタイルはまったく変わっていない」と語る。
スクール前にも練習をこなし、ユニホームはいつも泥にまみれていた。それでもスクールでの練習で疲れも見せず、山村さんは「最後までフルスロットルのエンジン。アクセル踏みっぱなしで練習を終える子だった」と振り返る。
その後、FC東京ユース、慶応大に進み、エースストライカーへの道を確立した。大学入学前に行われた他大学との練習試合では、高校生ながらハットトリックを達成した逸話も残る。目の当たりにした当時の慶応大監督で慶応大准教授の須田芳正さん(50)は「これはいいのが入ってきた」と入学早々、スタメンに起用することを決めたという。
須田さんが特に武藤の魅力として挙げるのは、勝負強さだ。チームの降格がかかった試合で、勝利を引き寄せる1点を決めたのも当時3年の武藤だった。「ここで1点ほしいという場面で必ず決めてくれる」と語る。
意外な一面もある。負傷して試合に出られない際には、エースストライカーにもかかわらず、チームメートの水を用意する役割も率先して務めていた。「面倒見がよく、優しさも兼ね備えている」(須田さん)という。
この4年、武藤は代表から外される苦い経験も味わったが、チャンスをつかんだ。「先発するかは別として、行けると思ったら相手が2、3人いてもゴールを目指す武藤らしいプレーを前面に出してほしい」。須田さんはエールを送る。
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