“サムライブルー”にライトアップされた高知城を背に、日本代表のレプリカユニホームを身にまとった観客が集まり、会場は青一色に染まった。午後9時にキックオフのホイッスルが鳴ると、大雨の屋外会場にもかかわらず、約680人の観客が日本代表に熱い声援を送った。
前半6分に香川真司選手がPKを決め先制すると、はち切れんばかりの歓声が上がった。日本代表の好守も光り、長友佑都選手が体を張った守備を見せると「長友!長友!」と長友コールがわき起こった。
後半に同点に追いつかれ、もどかしい表情を見せていた観客だったが、28分に大迫勇也選手が値千金の勝ち越しゴールを決め、会場のボルテージは最高潮に達し、お祭り騒ぎに。歓声を上げ、周囲の人と抱き合って喜びを分かち合った。
試合終了のホイッスルが聞こえると両手を突き上げ、日本代表の勝利を祝福した。大迫選手のファンだという高知市、建設業、水口紗希さん(22)は「格上に勝った。強い。最高!」と興奮さめやらぬ様子で話した。【北村栞】
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