NHKの放送総局長の定例会見が20日、東京・渋谷の同局で行われた。

 木田幸紀放送総局長は19日に同局が生中継したサッカーW杯1次リーグH組の日本対コロンビア(後9時53分〜後11時)の平均視聴率が48・7%の好数字を記録したことについて「大会直前の監督交代もありましたが、強豪相手に見事な戦いだったと思います」と笑顔で話した後、「ネット同時配信でも60万人弱の人にご利用いただきました。第2戦もBS1とラジオ第一で中継します」と続けた。

 「2大会ぶりの決勝トーナメントを目指す日本の戦いをしっかりお伝えします」とした後、「最初、周りでW杯の話をする人を見かけなかったのに、ポルトガル―スペイン戦の高い数字を見た時にW杯を待っている人がこんなにいたんだなと思ってました。心ひそかに昨日の数字も心待ちにしていました。現在のデバイスがたくさんある状況の中、この数字はテレビの力は侮れないなと思いました」と胸を張った。

 この日の中継では、瞬間最高視聴率は番組前半が午後9時39分、40分で50・9%をマーク。番組後半は勝利が決まった瞬間の午後9時52分、53分に驚異の55・4%に達した。

 前回の14年ブラジル大会の初戦・コートジボアール戦(6月15日、NHK総合)で記録した番組前半(前9時45分)の42・6%、番組後半(前10時59分)の46・6%を上回った。また、ブラジル大会のコロンビア戦(6月25日、テレビ朝日系、前5時キックオフ)の平均37・4%も大きく上回った。

 今年の番組視聴率としても、羽生結弦(23)=ANA=が平昌五輪フィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得した2月17日のフリー生中継番組(NHK総合、後0時15分)の平均33・9%を抜いて今年最高の視聴率となった。

 なお、サッカーW杯中継では02年日韓大会のロシア戦(6月9日、フジ、前8時半キックオフ)の平均66・1%が歴代最高の数字となっている。(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

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