00013倍理論 ★
2018/06/19(火) 00:15:44.10ID:CAP_USER9高い技術を持った中盤のアタッカーであるロドリゲスは、4年前のブラジル大会で輝きを放ち、5試合で6得点を記録して大会得点王に輝いた。なかでも決勝トーナメント1回戦のウルグアイ戦で反転からボレーで放ったミドルシュートは、大会最優秀ゴールにも選出された。
しかし、ゴール量産もロドリゲス本人にとっては苦い記録でしかなかっただろう。チームはブラジル戦で激しい肉弾戦を演じ、物議も醸した末に準々決勝敗退。計54個のファウルが記録され、試合がたびたび止まる汚いプレーの応酬の中、ロドリゲスもブラジルの選手から絶え間なくタックルの標的になった。
それでも、最後は残念な形だったとはいえ、コロンビアは総じて魅力的なサッカーを披露し、ハメスも将来が最も楽しみな若手の一人という評価を確立した。W杯から数週間後には、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)との6年契約に署名。移籍金は8300万ドル(現在で約91億円)とも言われた。
夢のスペイン移籍を実現したロドリゲスだったが、そこからフラストレーションのたまる日々を送ることになり、新しい「銀河系軍団」の中心としての地位を築くどころか、徐々に脇役へと追いやられていった。
移籍1年目は公式戦46試合に出場して17得点と好成績を残したが、その後は先発機会と得点の両方から見放されるようになり、2シーズン目のリーグ戦先発はわずか17試合。欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)でも、優勝したチームから半ば蚊帳の外に置かれていた。翌2016-17シーズンも状況は同じで、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidan)監督の構想に入るまでには至らず。先発の機会は13試合にまで減り、連覇を達成したチャンピオンズリーグ決勝ではベンチ外を言い渡された。
しかし、W杯本大会が視界に入ってくる中でプレー機会を切望し、サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)からの脱出を考えていたロドリゲスに、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)から2年間の期限付き移籍という願ってもないオファーが舞い込んだ。そして2017年7月の移籍以来、ロドリゲスは新チームで躍動し、レアル時代に欠けていた定期的な出場機会と、生き生きとしたプレーを取り戻している。ロドリゲス本人も「今の自分は2014年と同じレベルにある。前回大会で良いプレーができたのは、定期的な出場機会があったからだ」と語った。
今季までバイエルンの指揮を執っていた老将ユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)監督は以前、加入直後のロドリゲスのメンタル面が落ち込んでいたことを明かし、「彼は少し気落ちしていた。だから気にかけ、たくさん話をして、一歩ずつ自信を取り戻させた。今は以前よりも落ち着いている。われわれのファンは彼のプレーを楽しんでいるよ。ハメスはまさしくファンタジスタだ」と話している。
カルロス・バルデラマ(Carlos Valderrama)氏とともに、コロンビア黄金時代の象徴の一人とされる元GKのレネ・イギータ(Rene Higuita)氏も、ロドリゲスのロシア大会での活躍に太鼓判を押す人物だ。イギータ氏は、ロドリゲスの成功の要因に「能力、謙虚さ、勤勉性」を挙げ、こうたたえた。
「彼は完璧な選手だよ。得点力があり、テクニックに優れ、チームプレーヤーでもある。良いクロスの上げ方や、ネットの揺らし方、エリア内へ入っていくタイミングなどを知っている。世界のどのチームでもプレーできる選手だ」 【翻訳編集】 AFPBB News
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180619-00000000-jij_afp-socc