これまでの記録は2010年南アフリカ大会に選ばれたGK川口能活の34歳300日だった。けがで公式戦出場から長く遠ざかっていながらの選出は驚きを持って受け止められたが、当時の岡田武史監督は「リーダーシップや選手から一目置かれているという存在が、どうしても必要だと考えた」。この大会で川口と34歳57日のGK楢崎正剛に支えられながら、正GKとして16強入りに貢献したのが当時27歳の川島だった。
02年日韓大会で選ばれた34歳250日のFW中山雅史も「サプライズ枠」だった。31歳298日のDF秋田豊とともに平均年齢25・26歳の若いチームを鼓舞する役割を担い、チームは初の決勝トーナメント進出を果たした。
ただ、年長選手はまとめ役となる一方で、試合に出場する機会は少なかった。川口は出場なし。中山は1次リーグのロシア戦に途中出場したのみだった。14年ブラジル大会で最年長だった34歳135日のMF遠藤保仁は途中出場が2試合。これまで先発出場した最年長の選手は、32歳106日で南アフリカ大会4試合にフル出場したDF中沢佑二だ。
19日のコロンビア戦で、川島と34歳147日のMF長谷部誠が先発のピッチに立てば、中沢の記録を2歳以上も上回ることになる。今回の日本代表は平均年齢28・26歳と歴代最高齢。格上との戦いが待ち受けるが、ベテランたちの存在を苦境の打開につなげたい。(岩佐友)
■W杯日本代表の年長選手ランキング
年齢 選手 大会 出場試合数
35歳86日 GK川島永嗣 2018
34歳300日 GK川口能活 2010 0
34歳250日 FW中山雅史 2002 1(先発0)
34歳147日 MF長谷部誠 2018
34歳135日 MF遠藤保仁 2014 2(先発0)
34歳57日 GK楢崎正剛 2010 0
32歳319日 GK土肥洋一 2006 0
32歳144日 GK小島伸幸 1998 0
32歳106日 DF中沢佑二 2010 4(先発4)
32歳59日 FW岡崎慎司 2018
※年齢は大会開幕時
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180618-00000086-asahi-spo