6/8(金) 6:05配信
香川、トップ下序列は本田&柴崎に次ぐ3番手…紅白戦一度も主力組入らず

◆国際親善試合 スイス―日本(8日、スイス・ルガノ)

 ロシアW杯に臨む日本代表は7日、スイス・ルガノで8日に行われるスイス戦に向け当地に入った。6日はオーストリア・ゼーフェルトで非公開練習を行い、4―5―1の布陣の紅白戦2本でMF香川真司(29)=ドルトムント=は4日の戦術練習も含め全てサブ組でプレー。トップ下ではMF本田圭佑(31)=パチューカ=、MF柴崎岳(26)=ヘタフェ=に続く3番手で先発奪取は厳しい状況となった。本田は仮想ポーランドとなるスイス戦で守備戦術を試したいと明かした。

 香川に厳しい現実が突き付けられた。非公開で行われた紅白戦。関係者の話では主力組のトップ下は1本目がレギュラーの本田、2本目は柴崎が務め、香川はサブ組を示すビブスを着てプレーした。4日に行われた3本の紅白戦を含めて一度も主力組には入らず、このまま“第3の男”から抜け出せなければW杯出場なしの屈辱も頭をよぎる。

 かつてのような絶対的な存在ではない。2月に左足首を負傷し約3か月離脱。西野朗監督(63)もW杯に向け厳しい見解を示していた。W杯メンバー選考を兼ねた5月30日のガーナ戦には招集されたが3―6―1で臨んだ先発リストに名前はなかった。後半45分間プレーができたことでロシア行きの切符を手にし「自分を信じていた」と語っていたが布陣が4―5―1に変わっても主力の座は遠い。

 2大会連続で背番号10を背負う。3日には「10番で活躍すれば称賛されるし、できなかったら批判される。誇りを持ってやっている」とコメント。開幕時の平均年齢が28・3歳と出場6大会で最年長となり「年功序列ジャパン」「おっさんジャパン」と批判が出ていることについては「経験がある選手、実績がある選手、そういう選手は絶対に重要になってくる。年齢は関係ない」と反論し、チームを引っ張る決意を語っていた。

 西野監督はスイス戦とパラグアイ戦(12日)で全選手を起用する意向で、香川にも出番は来る。主力として挑んだブラジルW杯では2戦目で先発落ちするなど3試合無得点で1次リーグ敗退。「ブラジルのピッチで感じた悔しさや、あの結果が自分たちを強くしてくれたとロシアで証明したい」。残り少ないアピールの場で本田、柴崎という2枚の“壁”を越えるパフォーマンスを披露しなければ、雪辱のチャンスは遠のいてしまう。

 ◆香川の3バック時の序列 3―6―1布陣の場合は1トップの斜め後方に位置するシャドーストライカーが主戦場となる。2シャドーのレギュラーは右が本田、左が宇佐美で香川は控え。ガーナ戦では後半開始から宇佐美に代わり左シャドーに入った。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180608-00000008-sph-socc
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