その点、肉体的接触プレーにとても弱い野球は紳士的だな
アメフトやサッカーなんかやったら「死んじゃう」連発だろう


◆悪質タックルに小倉監督「死んじゃうよ」
2012年12月20日

「米国野球の素晴らしさは感じているけど、ラフプレーだけは絶対に納得がいかなかった。
あれが米国の野球と言ってもらいたくない。世界共通であんなプレーがあっちゃいけない」。

初めて高校日本代表を率いた小倉監督(日大三)にとって、「野球」と「ベースボール」の
違いを思い知らされた象徴的なシーンがあった。
勝てば決勝進出が決まる18U世界野球選手権2次ラウンド最終戦の米国戦。
問題の場面は5―4の7回無死二、三塁で起きた。米国の三塁走者マグワイヤが
一ゴロで1メートル83、82キロの巨体を揺らし、1メートル70、78キロと
小柄な捕手・森(大阪桐蔭)にタックルを見舞った。
その後も1メートル92、94キロのアブレイユに再び森がタックルを受け逆転を許す。
見かねた小倉監督は猛抗議したが、判定は覆らない。その後の走者三塁の場面では、
本塁に間に合うタイミングの内野ゴロでも一塁への送球を指示。森が3度目のタックルの
標的となることを避けるため、指揮官は苦渋の決断をした。

「ルールを作ってくれないと、あれじゃ死んじゃいますよ」。国際野球連盟(IBAF)の
12、15歳の大会ではタックル禁止のルールは明記されているが、18歳の大会にはない。


◆日大三監督、猛タックルに激怒「下手したら死んでしまう」
2017年11月11日

明治神宮野球大会第1日・高校の部1回戦 日大三6−7日本航空石川
高校の部では、日大三(東京)の斉藤龍二捕手(2年)が、日本航空石川(北信越)戦の
9回守備で本塁に突入した走者から危険なタックルを受けて負傷退場。
試合も延長10回に6−7でサヨナラ負けを喫した。

温厚な小倉全由監督が鬼の形相でベンチを飛び出した。
「あんなプレーは絶対、許さんですよ。下手したら死んでしまう。徹底してもらわないと」

9回2死一、二塁から右前打で二塁走者・上田が本塁を狙った場面だ。
右翼からの好返球でタイミングはアウトだったが、1メートル85、97キロの
巨漢で左膝から相手の胸に激突。斉藤は落球し一時はセーフと判定されたが、
日大三側の抗議で審判団が協議し、危険なプレーでの守備妨害でアウトが宣告された。
試合後、斉藤は都内の病院へ救急車で搬送され、「右腕の外傷性打撲で全治2週間」と
診断された。試合はタイブレーク方式の延長10回無死満塁から上田の打席で、
交代した1年生捕手・佐藤英が捕逸してサヨナラ負け。