2月の平昌五輪スピードスケート女子500メートルで金メダルに輝いた小平奈緒(31)=相沢病院=が
19日、在日韓国大使館・韓国文化院(東京都新宿区)で開かれたトークショーで、
同2位の李相花(イサンファ)(29)=韓国=と再会。お互いに対する思いを語った。

小平と李は在日韓国大使館主催のイベントに、パラアスリートらとともに参加。
司会者から李の魅力について聞かれた小平は「サンファは2人で話す時と王者の風格を漂わせるリンク上での
ギャップがすごい。2人でいるときは女の子」。この答えに苦笑いした李は「ナオは氷の上ではお姉さんのような人。
プライベートではベビー(子どもっぽい)な一面も持っている」と笑顔で語った。

 平昌五輪女子500メートルのレース後、小平が太極旗を持った李を抱きかかえたシーンが話題になった。
その時、小平から「チャレッソ(よく頑張ったね)」と言葉をかけられた李は
「ナオは順位にこだわらず、他の選手を励ますような選手。私も激励を受けて、涙が多く出てしまった」と語った。

 トークショーの後、2人はそろって会見に応じた。
ぎくしゃくする日韓関係を超えてなぜ絆を深めてこられたのか。2人は答えた。

 小平は「スポーツは国境を超えて、友情を育むのにいいもの。
サンファの人柄からか嫌な感情を持ったことはなく、色々なことを学ばせてもらった」。
 李は「国の壁は感じたことがない」と言い、
「ナオがいて私がいる。私がいてナオがいる。日本と韓国がこのように友好を深められるということを
これからも示していきたい」と話した。(榊原一生)

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