――本田と中島について。本田はチャンスをつかんでほしいということだったが、
具体的にどういうことか? また、中島を入れることによって、
課題の攻撃に何を期待しているか。

 まずは単純にいいプレーをしてほしい。得点を取る、取らせるということ。
またFWだが守備の役割も大事だ。1年以上経っているが、
私は選手に日本がどのようなプレーをするかという資料を配っている。
(グループリーグで対戦する)3チームに対して日本がどのようなプレーをするか
分かっており、それが希望をつかみにいくということにつながるが、
各選手も把握しているはずだ。攻撃と守備のところは選手の能力にもよる。
それぞれが完璧に役割を把握していると思っている。

 昨日の夜、4年前の日本vs.コロンビア戦の試合をもう一度見たが、
あの時とは違うプレーで臨まなければいけない。規律のところで
厳しい要求をしているが、選手は完璧に把握しているはずだ。
FWはまずは得点を取る、もしくは取らせる。
降りてきてボールを足元でもらうのではなく、やはり背後に行ってほしいと思う。
そうすれば得点は取れるが、足元でもらうために降りてきてしまうと、
得点を取るのは難しくなる。そういったことを本田、中島に要求したいし、
自分の能力を発揮してほしい。

 例えば、中島は爆発的なスピードを持っているので、
1対1で相手を抜けるかもしれない。このようなプレーはなかなか
日本人には出せないので、大事な選手になると思っている。

クラブ9得点6アシストと結果を残しているので、
それを日本代表で見せてくれればいいと思う。それができるのかどうか、
見極めをしなければいけない。


そもそも本田のオレたちのサッカーをマリ前に否定してその結果を出せなかったのは本田