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欧州遠征でチーム崩壊危機 香川の日本代表愛がハリルジャパンを救う

ロシアW杯に向けて、欧州遠征の2戦で大きな不安を残したハリルジャパンは
チーム崩壊の危機にある。先の見通せない苦境において救世主となりそうなのが、
代表10番を背負ってきたMF香川真司(29=ドルトムント)だ。
左足首捻挫の回復が遅れ今回の欧州遠征でも招集外となったが、
イレブン間では密にコンタクトを取っており、代表チーム内での存在感を
増している。

実際、ピッチ外でも背番号10の復帰への準備は着々と進んでいる。
香川に近い関係者によると「長友(佑都=31、ガラタサライ)はもちろん、
長谷部(誠=34、Eフランクフルト)ともよく連絡を取っていて、
代表のチーム状況とかいろんな話をしている」。
ハリルジャパンの中核メンバーと積極的に意見交換を続けているという。

香川が不在の間に、代表チーム内ではハリルホジッチ監督への不信感が
高まったり、チームの方向性に関してベテランと若手の間に溝ができたりと、
空中分解寸前に陥った。
そうした危機的な状況を踏まえ、長年代表を支えてきた自覚からイレブンとの
コミュニケーションを活発に行い、チームに貢献しようというのだ。

 昨年11月の欧州遠征に続き、
今回のベルギーでの2試合もスタジアムまで足を運んで直接観戦した。

香川の“日本代表愛”は人一倍で、日本サッカー協会の西野朗技術
委員長(62)も「本人が代表に対する強い意識がある。
ファミリーというかみんなで、というね」と高く評価する。
実戦復帰の予定がさらにずれ込んでもどかしい時期を過ごす香川だが、
窮地のハリルジャパンを救う態勢はしっかりと整えている。