https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180410-00000295-sph-socc
【ハリル解任の真実】「厳しく言うしかない」が「嫌われたくない」指揮官の葛藤

「私だって、選手を不快にさせたいわけではない。嫌われたいわけでもない。
でも、活動期間の短い代表で選手を伸ばすには厳しく言うしかないんだ。
日本人は真面目で規律を守る。私は選手たちが大好きだし、誇りに思う。
だからこそ厳しい言葉で伝える。友人に本音を言うのは当然だろ?」

 ピッチを離れればシャンパンを愛し、冗談も言い、疲れていても「やれやれ」
という表情で必ず取材に応じる。報道陣にとっては愛すべき堅物“おじいちゃん”
だが、選手を前にすると態度は180度変わった。他人の評価を気にするような
弱い部分を隠し、必要以上に自分を強く見せようとするため態度は高圧的と
なった。

 ハリル監督に近い関係者は「監督は1対1だと話を聞いてくれる。ただ、多
くの人を前にすると、自分がボスなんだという態度に変わり、どうしても強い言
葉になってしまう」と明かす。日本人の「デュエル(1対1)」への意識の低
さを厳しく指摘し、スピードにも不満で「Jリーグと欧州はバイクとフェラー
リぐらい違う」と過激な表現も使った。

 「私はリアリスト。幻想を抱かないでほしい」と日本の現在のレベルを自覚
させ、本気で強くするために一切の妥協を許すことはできなかった。