https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180411-00010002-footballc-socc
●「彼が堪え難いのは、態度だけで示そうとする人」(バロンケッリ氏)

 アルジェリア代表でも、2014年のブラジルワールドカップで同国を歴代最高
のベスト16に導いたことで高い評価を受けているが、そこでアシスタントコーチ
を務めた元同国代表DFノルディン・クーリシも、ハリルホジッチ氏について、
「人としても監督としても素晴らしい、尊敬しうる人物だ。彼とともに仕事し
た3年間は非常に充実していた。結果も残せたしポジティブな思い以外にない」
と話す。

「彼は非常に知的で、自分に自信を持っている。しかし他者には常に敬意を
示す。ハードワークを信条とし、研究熱心だ。選手の素質を見抜く眼力にも優
れている。戦術眼に優れ、経験があり専門知識も豊富。そしてスタッフや選手
たちを尊重する気持ちを常に持っている」

 クーリシ氏は、ハリル監督は選手でも、スタッフでも、言いたい事があれば
直接話をすることを好むため、「彼に対しても、何かある場合はきちんと本人
に話をすることが必要だ」と言っていた。

 日本代表監督の座を解かれた最たる理由は、「コミュニケーション問題」と
されているが、監督と選手が会話する機会はたびたび設けられていたというか
ら、コミュニケーション自体はとられていたにもかかわらず、お互いを理解で
きていなかったということか?

 この、ハリルホジッチ氏の「コミュニケーション重視説」は、現役時代にナ
ントで攻撃パートナーを組み、指導者になってからも10年近く計6つのクラブで
同氏のアシスタントを務めた”女房役”、ブルーノ・バロンケッリ氏も強調し
ていた。

「彼が一番嫌うのは、何か問題があるのに理由も言わずに勝手にこちらがキレ
ているような状態だ。彼は話せば必ず耳を傾ける。何かあった時に、もしわた
しがただ不満を感じてクサっていたら、2人の関係はすぐに終わっていただろう。
彼は分析好きな人間だから、問題があるならその原因を突き止め、解決しよう
とする。だから、彼とはまずは話し合うことが大切なんだ」

「彼にとって堪え難いのは、言いたい事があるのに、本人に直接言わずに、影
で言ったり、態度だけで示そうとするような人だ。彼はいつでも聞く耳を持っ
ているし、意見の違いがあるならそれをきちんと戦わせたいと思っている」