https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180411-00010002-footballc-socc
ハリル氏は「軍曹」にあらず。
周囲の人々が語る知られざる素顔と、解任理由への違和感

ハリルホジッチ氏は、個性が強烈なだけに、功を奏するか否かがはっきり分かれ
るタイプだ。

 たとえば2部リーグへ転落したところからチャンピオンズリーグ出場へ、
魔法のような復活劇を実現したフランスリーグのリールでは、彼はいまだにレジ
ェンドであり、アンバサダーにも任命されている。

 先日もリールの駅前で食事をしていたら、隣のテーブルの紳士から「日本人で
すか?」と尋ねられ、「そうだ」と返すと、彼はうれしそうに、「我々にとって
英雄であるヴァイッド・ハリルホジッチ氏はあなた方の国の代表監督ですよね。
ラッキーですよ、日本は強くなる」と話しかけてきた。

 今頃この御仁はこの顛末を残念がっていることだろうが、リール時代の関係者
も、ハリルホジッチ氏との思い出は喜んで話してくれる。

 当時のクラブ幹部や主力選手たちは揃ってハリルホジッチ氏の印象を、「自分
にも他人にもものすごく要求の厳しい人」と語るが、それでもついていくことが
できたのは、「彼についていけば結果が得られるとわかっていたから」だという
のだ。

 当時のキャプテン、パスカル・シガンはこう断言していた。

「それがすぐなのか、数年かかるのかはわからない。ただ、ひとつだけ確実に言
えることがある。ヴァイッドのメソッドに従っていれば、いつか必ず結果が出る
ということだ」

 彼の要求は最高に厳しいが、言うことは間違っていない。辛抱して続ければ、
必ず成果が出るのだと。