スティーブン・スピルバーグ監督は英ITVニュースのインタビューに対し、
動画配信サービスの作る映画はアカデミー賞にはふさわしくないと述べた。

スピルバーグ監督は、NetflixやAmazonのような動画配信サービスは「映画の観客に対する本物の脅威」だという見方を示した。

スピルバーグ監督は、テレビ用に取られた映画と映画館用に作られた映画を同列に並べることは間違っているとして、
「実際に良ければ、エミー賞は取れるでしょうが、アカデミー賞は違います。
…いくつかの映画館で1週間未満上映される映画がアカデミー賞にノミネートされる資格があるとは思わない」と指摘した。

スピルバーグ監督は、現在、テレビは今まで以上にいい時代を経験しているとして
「最良のシナリオ、監督、俳優です。テレビは実際に質が良くなった」と認める。

Netflixに対する同様の見方はクリストファー・ノーラン監督も抱いている。
ノーラン監督は、Netflixが映画館でプレミア上映をせずに、全てをオンラインで公開することが気に入らないと述べた。

https://jp.sputniknews.com/life/201803254711901/

「一度テレビというフォーマットに決めたのなら、それはもうTV映画です」

スティーヴン・スピルバーグはNetflixやHuluといったストリーミングサービスのオリジナル映画は
アカデミー賞にノミネートされるべきではないと考えているようだ。

ITV Newsのインタビューに答えたスピルバーグは(ScreenCrushより)、
Netflixのような大手ストリーミングサービスが独自の映画を制作していることや、そのことが映画業界にどのような影響を与えるかを語っている。
スピルバーグによると、これらの映画はTVのフォーマットで視聴されるため、アカデミー賞ではなくエミー賞を取るべきだという。

「一度テレビというフォーマットに決めたのなら、それはもうTV映画です」とスピルバーグは語る。
「もし良い番組だったら、もちろんエミー賞を取るべきですが、オスカーではありません。
1つか2つの劇場で1週間ほど限定公開されたからといって、アカデミー賞の資格を与えるべきではないと思います」

このインタビュー中、スピルバーグ監督はNetflixやその他のストリーミングサービスがどのように映画業界に影響を与えているかも語っている。
スピルバーグは大手スタジオがかつて制作していたようなインディー系の映画がNetflix、Hulu、Amazonに流れていると考えている。

「今、多くのスタジオは小さな映画でリスクを冒すよりも、ブランドがあり、
これまでの過去作から興行成績が保証されているような大作映画を作りたがります」とスピルバーグ。
「スタジオが定期的に作っていた小さい映画が今度はAmazon、Hulu、Netflixに流れています。
質と芸術性が高まって、TV業界は今とても繁栄しています。ですが、映画を観に行く人達にとっては明確な危険があります」

Netflixは今年、オリジナル映画「マッドバウンド 哀しき友情」で助演女優賞を含む3つのアカデミー賞にノミネートされている。
また、本作の撮影を担当したレイチェル・モリソンは女性として初めてアカデミー撮影賞にノミネートされている。

http://jp.ign.com/movie/23254/news/netflix