ベッキー休業から2年 「神棚に盛り塩」で挑む覚悟〈dot.〉
3/17(土) 16:00配信 AERA dot.
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180315-00000044-sasahi-ent

 タレント・ベッキー(34)がCMだけでなく、主演ドラマ、地上波レギュラー番組のスタート、バラエティー番組のメインMCなどのオンエアを控え、「復活してきた」と話題になっている。休業から丸2年。いまの心境を聞いた。

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――地上波でのバラエティー番組やCMなど、目にする機会が増えてきました。復帰後に変わったことはありますか。

 お仕事をいただけることのありがたみはすごく感じています。一つ一つのお仕事の予習復習の時間が長くなったり、取り組み方はより深くなりました。いまスケジュール的にゆとりがある分、時間をかけることができるのは嬉しいですね。

 最近は「いろいろなことに挑戦しているね」って言われるのが嬉しくて、自分も楽しいので、バラエティーだけじゃなく、お芝居もファッションも、いろんな顔をもちたいなと思います。

 14歳から芸能活動を続ける中で自分なりに決めてきた「ベッキールール」がいくつかありました。どの時代を見ても変わらない自分であってほしかったので、例えばメイクなら、アイシャドーはブラウン。通年同じ色で、季節感や流行を取り入れるのもナシ! 何年も同じ色です。服も黒は禁止。実際に明るい派手な色の服が好きだったし、暗い色を着ると悲しい気持ちになるからでした。

 でも今はベッキー像をキープしていくことよりも、いろいろな顔を見てもらおうと思っていて、初めて会うメイクさんにも「お任せで!」ってお願いしたりしています。どうなるのか怖いし、時には自分の中で似合ってないかもと思うこともあったりするんだけど、それも見せちゃおうと思っています。

――バラエティー番組でいつも元気な笑顔を見せているイメージがありましたが。

 そうですね。「頑張ります!ハッピー!キラキラ!ベッキー!」というのは、もう34歳ですし(笑)、もうちょっと年相応に、本音を言ったり、自然体で、等身大な部分も見せていきたいなとは思っています。

 プライベートでも普通の女性として最低限のことをできるようにしたいと感じますね。なので、普通の生活をちゃんとやることは心がけています。一番近いバス停の時刻表は頭に入ってるし、結局、移動はバスが一番いいってことに私は行き着きました! ほぼ確実に座れて、タクシーみたいに誰かに指示する必要もなくて一番楽なんです。これ、庶民派アピールじゃないですよ!(笑)バス移動はマイブームなんです。

 ほかにも、私の周りのすてきだなと思う友だちが毎朝トイレを磨いていると聞いて、それをまねしたり、いい年になったのでちゃんと家に神棚作って盛り塩したり。

 そういうことだけが大人の証だって意味ではなく、この仕事をしてると、いつでも周りの人が手伝ってくれるし、自然とちやほやされちゃうから、それが当たり前にならないようにしたいんです。自力で、できるだけ普通に生活したい。私よりもっと普通の感覚を持っている芸能人の方を見たら、まだまだだなと思いますね。

――「くノ一忍法帖 蛍火」は初めての時代劇の主演ですね。

 芸能界に入る前から「ハーフだから時代劇は無理だね」と言われていたし、私自身もやることはないだろうと思っていたので、お話しをいただいたときにはビックリしました。撮影に入る前、時代劇はただただ大変なものだというイメージがあったのですが、やってみたら新鮮で、毎日タイムスリップしてるみたいで「楽しいー!」という感じ。やりがいがありました。

 私が演じるお螢(けい)は普段は町娘なので、着物のシーンが多かったのですが、衣装さんが手早くいい結び方をしてくださって、全然苦じゃなく逆に心地いいぐらいでした。

――必殺技は何ですか。

 お蛍は「蛍火」という忍法を使います。目で人の心を操り、色香を使って相手を惑わせたりすることはありますが、想像されているようなお色気ではないですよ。忍者仲間の子たちもいろんな忍法を使うので、忍法といえば何でもありなファンタジーで、面白いと思います。本格的な時代劇として、老若男女の方に楽しんでいただける作品だと思います。

続きます。