意外? タモリが初の『好きな司会者ランキング』1位獲得

テレビ番組に欠かせない“名司会者”の存在。番組の趣旨を的確に視聴者に伝え、ゲストの個性を引き出すMCの役割は、培ってきた人生経験が如実に反映される。ORICON NEWSでは恒例の『第10回好きな司会者ランキング』を今年も発表。記念すべき10回で1位となったのはベテラン司会者の【タモリ】。意外にも(!?)今回が初の首位獲得となったタモリだが、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)終了から4年が経ち、さらなる番組出演を待ち望む、“視聴者の渇望”が如実に反映される結果となった。


■初の1位獲得! 自然体の美学と博識ぶりでタモリブランドは衰え知らず

 2年連続2位を経て、大御所【タモリ】が初の1位に輝いた。イグアナのモノマネなどの“密室芸”で芸能界入りし、1982年から2014年まで『笑っていいとも!』(フジテレビ系)で32年にわたって“お昼の顔”として君臨。だが、その影響力は落ちることなく、むしろ限られたテレビ出演に“タモリブランド”の希少価値が高まった様子。

 実際に『ブラタモリ』(NHK総合)は2016年6月4日放送の「伊勢神宮」回で番組歴代最高視聴率の18.6%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を筆頭に、15%以上の高視聴率を連発。タモリは全国津々浦々まで訪ね歩き、どの場所でも地元民以上の情報まで知り尽くす博識ぶりを披露している。そんな功績もあり昨年、同番組は『第68回NHK放送文化賞』を受賞。4月からは5代目アシスタントとして東京芸大卒の林田理沙アナが参加するのも話題だ。林田アナは2月21日の会見で「タモリさんからは『仕事をするな』と。普段どおり、肩の力を抜いてやればいい」と助言を受けた。その言葉からも、焦らず力まずに自然体を大切にするタモリの生き様が透けて見えるようだ。

 そんな軽妙洒脱の趣味人でもあるタモリは「鉄道」「ジャズ」「坂道」などに造詣が深く、『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)でその好事家としての知性を発揮。だが、必ずそこにユーモアを交えて語り、押しつけがましくならないのも人徳と年輪のなせる技だろう。『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)でも、アーティストを相手に一歩引いたような視点から冷静な司会進行をしているが、「安心感がある。どんな人や話題にも対応できる」(福岡県/50代/男性)と高評価。落ち着きのある姿勢に「飄々としていながら、時折ユニークで、人を悪く言わないから」(兵庫県/40代/女性)、「とても博学で話を聞いていると勉強にもなるし、コミカルで面白い」(岡山県/20代/女性)と老若男女から支持されている。昨年の特番出演は『NHKスペシャル シリーズ人体 神秘の巨大ネットワーク』程度だが、視聴者はさらにメディアに登場する機会を待ち望んでいる。

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