>>571続き

 実際、これまで日本で起きた北朝鮮のスパイ事件を振り返っても、情報収集、
密入国、密輸、さらに背乗りと呼ばれる日本人の戸籍乗っ取り事件がほとんど。
1970〜1980年代はじめに起きた拉致事件をのぞいては、直接的に日本でテロを仕掛けた、
あるいはその準備をしたとして検挙されたケースはゼロに近い。
北朝鮮工作員が日本人になりすまして潜伏していたとされる事件で比較的
新しいものというと、1985年に発覚した西新井事件が有名だが、
これも当局が確定している活動内容は、情報収集や協力者の獲得、背乗りなどでしかない。