比嘉大吾・具志堅用高さんに沖縄県民栄誉賞 4月の防衛戦前に授与式調整
2018年2月20日 16:17

翁長雄志知事は20日、沖縄県庁で記者会見を開き、世界ボクシング評議会(WBC)フライ級の王者で、
浦添市出身の比嘉大吾選手(22)=宮古工業高卒、白井・具志堅スポーツ=と、
比嘉選手の師匠の具志堅用高さん(62)=石垣市出身、興南高卒=に県民栄誉賞を授与すると発表した。

比嘉選手は3度目の防衛戦を4月15日に横浜市内で予定しているため、県は授与式の日時を調整している。
翁長知事は「できれば防衛戦の前にお渡ししたいが、調整しなければならない」と話した。

9月16日の引退を表明している県出身歌手の安室奈美恵さん(40)にも事務所を介して、
県民栄誉賞を授与する考えを打診していることも明かした。
安室さん側から「大変感激している。5月か6月に沖縄を訪れる予定があるので、調整したい」
と返答があったという。

比嘉選手について、翁長知事は25年ぶりの県出身世界王者であることから「資格は十分」と強調。
37年ぶり4度目の沖縄開催の世界戦となった2月4日の防衛戦で、
15試合連続KOという日本記録に並んだことから「大きな感動と誇りを与えた」とたたえた。

具志堅さんは世界ボクシング協会(WBA)ジュニアフライ級の元王者で13回連続防衛の日本記録を持つ。
翁長知事は「具志堅さんは比嘉選手にとっても大きな存在。沖縄ボクシングの栄光を考え、
夢と希望を県民に与えるということで二人同時の方が大きな価値を見いだせる、
県民も喜ぶということで二人同時の授与になった」と語った。

県民栄誉賞は、県民に敬愛され、希望と活力を与える顕著な功績があった人に、知事が表彰する。
これまで車いす陸上の上与那原寛和選手、沖縄尚学高野球部、興南高野球部、
プロゴルファーの宮里藍選手、ウィルチェアー(車いす)ラグビーの仲里進選手が受賞している。

沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/212413
3度目の防衛戦が決まり、会見に臨む比嘉大吾(右)と具志堅用高会長=19日、東京都内
http://www.okinawatimes.co.jp/mwimgs/b/9/-/img_b9f9fbfd4389ffcccd49f9da3af610541973332.jpg