福島県いわき市は2018年度、サッカースタジアム整備の事業可能性調査に乗り出す。同市を拠点に将来のJリーグ入りを目指す社会人チームのいわきFCと連携し、整備の在り方などを検討する。15日発表した18年度一般会計当初予算案に事業費2229万円を計上した。
 市によると、専門機関に委託し、設置主体といった事業の枠組みや収支の試算、必要な機能や規模、立地場所などを調べることを想定する。
 市は、スポーツを基軸に人材育成や交流人口の拡大、市民の健康増進を図ろうと、地域特性を生かした事業を支援する地域未来投資促進法に基づく基本計画を策定。昨年12月に国の同意を得た。調査は計画の第1弾で、一部財源に関連の交付金を活用する予定。
 市は「スタジアムがまちづくりに対し、どんな効果を及ぼすか、幅広く検討したい」と説明する。
 いわきFCは15年12月、米ブランド「アンダーアーマー」を展開するドーム(東京)を親会社として始動。昨年の天皇杯全日本選手権でJ1のチームを破るなど快進撃を続け、新シーズンはこれまでの福島県リーグ1部から東北社会人リーグ2部に昇格する。
 J2昇格に必要なライセンスを得るには収容1万人以上、J1昇格では1万5000人以上のスタジアムを本拠地とすることが条件の一つになっている。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201802/20180216_61054.html