▼つづき

そういう感じで「高設定台だけを打つ」という基本を崩さないように、朝から晩までパチンコ店で過ごすのが「スロプロ」です。
入場抽選の時間を入れると朝の9時くらいから夜の11時くらいまで、約14時間の拘束。
家に帰ってからも、機種に関する予習やデータの分析が必要なので、実労時間は更に上乗せされます。

また、打つ台がないときは昼食でも食べて休憩もできますが、高設定台を掴んだときは、休みなく打ち続けます。
お腹は空くし、腰は痛いし、大きな音と光で頭はぼーっとしてくるしで、体力的にはかなりハードでした。

実際に丸々1日打ち続ける日は、月に15日くらい。
半日くらいで切り上げる日が10日ほど。残りは休日としていました。

週休2日が確保できるかどうかという感じです。
そして、1か月の収支は平均してプラス12万円くらい。
たまに40万円くらいプラスになる月もあれば、マイナスになってしまう月もありました。

このようなスロプロ生活が続くのも3か月くらいが精一杯でした。
高設定台を打って、たくさん出ているときはテンションも上がりますが、それ以外の時間は特に楽しいことなどありません。
その結果、だんだんとデータ収集を怠るようになり、さらには高設定ではないと分かっていても「打ちたいから」ということで打つようになり、どんどん負けていってしまいます。

とにかく、ストイックでなければいけないのが「スロプロ」です。
少しでも「楽しみたい」という気持ちがあると、あっという間に負け始めてしまうのではないでしょうか。
結局私は、そこまでストイックになりきれず、半年で音を上げてしまいました。

必死になって頑張れば、たしかにパチスロで稼ぐことも可能かもしれませんが、そのために費やす時間と労力を考えると、はっきりいって割に合いません。
ギャンブルで生活するというと「ラクして生きる」というイメージですが、その実情はまったくの逆。
普通に仕事をしたほうがよっぽどラクだと思います。

▲おわり