子どもの運動能力 女子は4年連続上昇 男子は横ばい
2月13日 15時09分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180213/k10011327141000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_009

スポーツ庁が全国の小中学生を対象に行っている体力や運動能力の調査で、女子は50メートル走や反復横跳びなど各種目の合計点が4年連続で上昇しこれまでで最も高くなりました。

この調査は、全国の小学5年生と中学2年生を対象に平成20年度から行われていて、今年度・平成29年度は、221万人余りが参加しました。

調査は8つの項目で行われ、男子の平均値では、中学生の50メートル走で8秒00と、これまでで最も速かったものの、中学生のハンドボール投げは20メートル50センチで最も短くなり、全種目の合計点で見ると小中学生ともに横ばいでした。

一方、女子は小中学生ともに合計点が4年連続で上昇し、これまでで最も高くなりました。
このうち、決められた時間内に20メートル走を何本走れるかを調べる「20メートルシャトルラン」では、小学生が平成20年度より2.9回増え41.6回、中学生では2.5回増え58.8回でした。このほか反復横跳びや50メートル走などの種目でも、最も高い数値になりました。

また、1週間の授業以外での運動時間を調べたところ、1時間未満の女子の割合は、平成20年度と比べて小中学生ともに10ポイント余り減り、小学生は11.6%、中学生で19.4%でした。

一方で、ボール投げや握力などの数値をピークだったころの昭和60年度と比べると、小中学生の半数以上が下回っており、スポーツ庁は、「学校現場では、運動を楽しむ気持ちを育むことを大前提に、1人1人に着目した対応を行い、体力の向上や運動習慣につなげたい」としています。