今、相撲はインターナショナルなものになりつつあるが、それはあくまでも「SUMO」であって大相撲とは似て非なるものである。
このことを強く認識し、本来の伝統を堅持しようと真剣に取り組んでいるのは、貴乃花親方の他にその存在を見いだすことはできない。
その全身全霊を傾ける姿には感銘を受ける。

 彼は言う。「大相撲の紋章には桜があしらわれています。桜は日本人の心の象徴で『大和心』を意味しています。だから大和心の正直さ、
謙虚さ、勇敢さでもって大相撲に命懸けで取り組まなければなりません」

■傍若無人の横綱

 昨今の大相撲を取り巻く事件や醜聞が日本中を席巻している。マスコミはおもしろおかしく報道し、
相撲協会と貴乃花親方との対立、不和をあおっている。しかし、私見ではあるが、これは貴乃花親方と相撲協会との確執ではなく、

対白鵬に向けられた「追放儀式」と思えてならない。

 白鵬は、横綱の品格とは何かと問われ、「勝つことが品格だ」と答えている。

最近では、敗れた直後の土俵で、実は「待った」だったと手を挙げて抗議し、土俵に上がろうとしなかった。
千秋楽の優勝インタビューでは観衆に万歳三唱を強要する。このような下劣な言動は何なのか。まるで「傍若無人の独裁横綱」である。

大相撲は日本国籍を有しないと親方にはなれない。

しかし、彼はモンゴル籍のままで自分だけは親方になれる特例を求めていたという。やりたい放題である。

 大和民族は大自然と共生することを目的にそれを徳とし、この自然界のありとあらゆるものを神としてあがめ、拝み、
その恵(めぐみ)に感謝し、貝塚を作り、その小さな生命(いのち)を頂いたことにも慰霊する。
この気高き精神の輝きは、他の民族には理解できないのかもしれない。

貴乃花親方が真に戦う相手は、相撲協会ではなく、その地位や名誉でもなく、ただ相撲道を汚す許し難い横綱に対してのものなのである。

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