四代目桂春団治
桂春之輔さんが襲名 大阪でお披露目公演
毎日新聞2018年2月11日 18時56分(最終更新 2月11日 19時21分)
http://mainichi.jp/articles/20180212/k00/00m/040/033000c

四代目桂春団治さん=三村政司撮影
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2018/02/12/20180212k0000m040038000p/9.jpg

上方落語の大名跡、桂春団治の四代目を11日、桂春之輔さん(69)が襲名し、お披露目の公演が大阪松竹座(大阪市中央区)で昼夜にわたり開かれた。

春団治さんは大阪府寝屋川市出身。1965年、三代目春団治さん(一昨年に死去)に入門し、春章を名乗った。68年に春之助、93年に春之輔に改名。2003年には上方落語協会の副会長に就任し、天満天神繁昌亭(大阪市北区)の運営などを担当している。

桂春団治は上方落語を代表する大名跡。戦前に「爆笑王」と呼ばれ芝居や歌の題材にもなった初代から、初代以上の名人と言われた二代目、さらに上方落語四天王の一人で、完璧で華麗な芸で知られた三代目へとそれぞれ受け継がれてきた。

この日、襲名披露の口上の舞台には桂文枝さんや桂文珍さん、柳亭市馬さんらが並んだ。文枝さんは「これからプレッシャーもあるだろうが、自分なりの春団治を作り上げてほしい」とエールを送り、春団治さんは「このご恩は生涯忘れません」と客席へ感謝の言葉を語った。