葛西紀明「強い選手ばかり。そこに割って入れるように」…ノーマルヒル決勝2回目へ
2/10(土) 23:09配信 スポーツ報知
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葛西紀明の1回目のジャンプ
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◆平昌五輪第2日 ▽スキージャンプ男子個人ノーマルヒル決勝(10日・アルペンシア・ジャンプセンター、ヒルサイズ=HS109メートル、K点98メートル)

8度目の五輪となった「レジェンド」葛西紀明(45)=土屋ホーム=は、1回目は30番目に登場し104・5メートルで113・9点で2回目に進んだ。予選では開けてしまっていた首元のチャックをしっかり閉めてスタート台へ。飛行中は強風で体が揺れたが、しっかりコントロールする技術はさすが。着地までまとめた。「強い選手ばかりなので、そこに割って入れるように。五輪では完璧なジャンプをしないと上には行けない」との意気込みで夜空に舞った。

開会式では旗手を務めた日本の象徴。振る舞いからは余裕が感じられたものの、大会前は大きなプレッシャーとの戦いだった。今季はW杯で5季ぶりに予選落ちを経験するなど、厳しい結果が続いた。

本来は公式練習や試技をあえて飛ばずに本番の勝負に集中するのが葛西流だが、それを崩してまでベストのフォームを探した。復調の気配が出たのは平昌入り後。予選を日本勢2番目の20位で通過すると、気持ちが落ち着いてきた。「少しずつ不安も消えて、ようやくかみ合いだした」と笑みも見せた。

今季のW杯ではノーマルヒルに出ていない。空中でのうまさが持ち味の葛西にすれば、小さな台は得意とはいえないが、それでもレジェンドと呼ばれる力を示している。