仮想通貨をテーマにしたアイドルグループ「仮想通貨少女」が27日、仮想通貨取引所「コインチェック」で顧客から預かっていた仮想通貨「NEM」(ネム)が不正送金された問題を受け、都内で会見を行った。

 グループはライブの入場料、グッズ購入は仮想通貨のみの決済で、メンバーの給料の一部も仮想通貨で支払われるという触れ込み。11日から活動を開始したばかりだ。

 所属事務所は「コインチェック」にアカウントを開設し200万円を入金したが、今回の騒動で不正送金された仮想通貨「NEM」を含む全てのアルトコインの売買と出金が停止されたことで、給与支払いがストップしているという。

 28日未明に「コインチェック」は、不正流出した仮想通貨「NEM」保有者全員に日本円で返金すると発表したが、「補償時期や手続きの方法については検討中」としており、取引再開のメドは立っていない。

 返金発表の前に行われた会見に、メンバー全員が騒動の解決を願って購入したお守りを持って臨んだ。上川湖遥(17)は「私を応援するためにNEMにお金を出してくれたファンの方に申し訳ない」と語り、ハッカーに対し「バカヤロー!という気持ちです」と怒りをあらわにした。

 事務所はメンバーに「日本円での給与支払い」を提案したが、白浜妃奈乃(16)は「仮想通貨を推進していく立場なので断りました」。取引が再開されるまで給与支払いはストップするが、メンバーは「覚悟しています」と声を揃えた。

 新規ファン開拓など活動への影響も考えられるが、成瀬らら(18)は「リスクもあるが(仮想通貨は)素晴らしい技術ということを、私たちの歌とダンスを通じて伝えていきたい」と話した

2018年1月28日 11時43分 東スポWeb
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