前代未聞!? ほぼ全席2500円で100種超食べ放題、ホークス衝撃企画のなぜ
1/20(土) 7:20配信 Full-Count
https://full-count.jp/2018/01/20/post102937/
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写真:藤浦一都
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■3月3日の阪神戦で「シーズンスタートデー」を開催、その狙いとは…

前代未聞の企画ではなかろうか。ソフトバンクは1月19日、2018年最初のヤフオクドームの試合となる3月3日の阪神とのオープン戦で「シーズンスタートデー」と銘打ったイベントを開催すると発表した。ファンに、2018年シーズンの新たな座席や演出、飲食物などを体感してもらうためのイベントなのだが、これが随分と異質な内容となっている。

この「シーズンスタートデー」で衝撃的なのは、この日、ヤフオクドーム内で販売されている100種類以上のスタジアムグルメ(食べ物のみ)が、全て無料の“食べ放題”となるところだろう。新規出店店舗に加え、ドーム内コンコースにある全23店舗およびフードワゴンのグルメだけでなく、弁当全種類、さらにはヴィクトリーウイングでのビュッフェまでが対象となる。

しかも、この試合はコカ・コーラシートとホームランテラス席を除く全ての座席が自由席となる。一律2500円のチケットで、内外野全ての席、さらにはバックネット裏の「みずほプレミアムシート」や「スーパーボックス」といったシーズン中は値が張る座席までもが、2500円で自由に体験出来る。そして、全フードが食べ放題となるのだ。

こんなことをすれば、赤字となってしまいそうなもの。比較的、観衆の少ないオープン戦とはいえ、なぜソフトバンクはこんな企画を打ち出したのだろうか。

■一部座席を除き全席自由席2500円で、ドーム内のフードが食べ放題

ヤフオクドームの飲食関係を手がけるテナント課の大山隆太課長が、その狙いを説明する。

「ファンの方々には、スタジアム内でまだ食べたことのないメニューがあるはずです。気になってはいるけど、まだ食べられていなかったというフードもあるでしょう。これを機会に、そういったものを食べてもらいたい、知ってもらいたいということで、この企画が生まれました。去年日本一になれましたので、ファンへの感謝の思いというものもあって実現することになりました」

「ヤフオクドームのフードには、様々なものがあるというのを、もっとファンの方に知っていただきたい。そのためのいい機会になるのではないか、というのも狙いにはあります。あとは普通の飲食店では当たり前になっていることは、どんどんチャレンジしていきたいとも思っています」

スタジアムのグルメを心置きなく堪能してもらい、まず、どんな食べ物があるかや、それぞれの味などを知ってもらう。好みのフードを見つけてもらうことで、それが後々、そのグルメの人気にも繋がっていくことになる。ある種、ビジネス的な視点から見ても、それだけの価値のある企画なのだという。

12球団イチ高額な選手平均年俸を払いながら、親会社からの赤字補填なしに単体経営で黒字を生み出しているソフトバンク。毎試合のようにスタジアムを埋める熱狂的なファンの存在も球団を支えているが、その一方でこういった経営サイドの“企画力”という点も、見逃せないポイントではないだろうか。