尾川は昨年12月にラスベガスでタイトル獲得、ベルトはく奪の可能性も
プロボクシングのIBF世界スーパーフェザー級王者の尾川堅一(帝拳)に禁止薬物反応が出ことが明らかになった。米スポーツ専門局ESPN電子版が報じている。

29歳の尾川は昨年12月9日(日本時間10日)にテビン・ファーマー(米国)とのIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦(米ラスベガス)で判定勝ち。
圧倒的不利の下馬評を覆しての、米国での世界王座獲得は、日本人としては1981年以来、36年ぶりの快挙だった。

しかし記事によると、試合前のドーピング検査で陽性反応が出た。試合直前の検査では陰性反応だったが、試合数日前の2つのサンプルで陽性反応が確認されたという。
もしコミッションが尾川サイドへの聴取などを行い、両サンプルが陽性だった結果以上のものが出てきてしまったならば、彼は2年間の出場停止処分と2万1000ドルの罰金が下される可能性が高まる、と伝えている。その場合、ベルトははく奪される。

◆ファーマー陣営は再戦要求「もう一度勝つための機会を与えられるべき」
 
この情報を受けて、ファーマー陣営が敏感に反応。

記事によると、プロモーターのルー・ディベラは「かなりの衝撃を受けた。私は、あの一戦ではファーマーが勝ったと今でも思っている。彼はテビンから多くの攻撃を浴びせられていた」と12月の戦いを振り返り、
「彼の今回の陽性反応は、注目するべきことだ。タイトルの是非を問うために、ファーマーはもう一度勝つための機会を得るべきであるように見える」と再戦の要求に出た。

過去に例のない日本人世界王者のドーピング違反。今後の展開に注目が集まっている

1/19(金) 16:43配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180119-00010008-theanswer-fight

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