阪神・金本知憲監督が15日、プレーヤー表彰で野球殿堂入りし、都内で行われた殿堂入り通知式に出席した。現役時代は広島、阪神でプレー。21シーズンで2578試合に出場し、2539安打、
476本塁打、1521打点をマークした。

 98年から2011年まで1766試合連続出場。99年から10年まで、大リーグ記録を上回る1492試合最多連続試合全イニング出場を達成し、“鉄人”と呼ばれた。

 通知式でのスピーチ全文は以下の通り。

 「昔、野球を始めた時にある人から、野球というスポーツはきりがない。プロ野球に入ること、レギュラーを取ること、そして名球会、その上に殿堂入りというものがあるからと。そこまで向かって頑張れよ、
と言われたことを今日思い出しました。こんな僕がこういう賞を頂いていいのかな。年齢的にもまだ若いし、本当に恐縮しています。

 まだ現役の監督をやっていますけど、この殿堂入りという賞を頂いて、ホッとせず、また野球界のためにもできることがあれば協力していき、野球界の発展のために頑張っていこうと思います」

 報道陣との一問一答は以下の通り。

 −今の心境。

 「驚きと喜びが本当に交錯しています。どちらかというと、恐縮する思いの方が強いです」

 −1年目での殿堂入りは

 「それが僕であっていいのかな。純粋に。自分よりプロ野球界に貢献された方、実績を残された方はたくさんいると思うんですけど。本当に僕でいいのかなと正直に思います」

 −連続フルイニングの記録も讃えられた。

 「フルイニングを目指して記録を作ろうとやってきた訳ではない。日々、毎日試合に出なくてはいけない。数字を残さなくてはいけない。休んではいけない。その連続、結果がたまたま記録になっただけ。
目指した記録ではない。そこを評価して頂いたのはうれしく思います」

 −けがをしない理由は。

 「一番はその時の責任感じゃないですか。チームのために試合を抜けられないという思いでした」

 −印象に残っているシーンは。

 「いっぱいあるんですけど、広島時代で言うと、連続無併殺記録。タイ記録、新記録の時、なぜか一塁にランナーがいて。ランナーがいなかったら自動的に更新するんですけど、なんでタイ記録と新記録で
ランナーが一塁にいるんだろうと。そこでヒットとホームランが打てた。笑い話のような、自慢のような…。タイガースに来てからは日本シリーズのホームランですかね。甲子園球場が一番沸いたというか、
あの日が一番、拍手喝采を浴びた日じゃないかと思います」

 −恩師の星野さんへの思いは。

 「去年、星野さんが選ばれて、入れ替わるように自分が。本当に選ばれましたという報告がしたかった。残念です。本当に。もう70歳でかなり丸くなられてるんで、おそらく優しい言葉をかけて頂いたかなと思います」

 −今シーズンへの思いは

 「監督就任して3年目ですし、もちろん結果はほしいです。内容もほしい。両方を追い求め、当初の志を強く持ったまま、ぶれずに強いチームを作って優勝したいと思います」

デイリースポーツ
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