1/15(月) 12:00配信
歓迎式典にファン2800人 清宮人気は「大谷以上斎藤未満」

「普段より全然、人が多いですね。試合のときとは雰囲気が違います」

 14日に行われた日本ハムの新入団選手歓迎式典。二軍施設に2800人が詰めかけた光景を見た清宮幸太郎(18=早実)は、さすがに驚いた表情を見せた。

 式典では昨年11月に行われたファン感謝祭以来となる背番号「21」のユニホーム姿を披露。ファンの前で「三冠王を取ってみたい」と宣言し、拍手喝采を浴びた。この日発売された自身のグッズは、レプリカユニホームを除き、150枚用意されたフェースタオル(税込み2160円)など7種類が完売。期待と注目度の高さを物語った。

 同日で入寮から1週間を迎えた。連日、千葉県鎌ケ谷市の二軍施設には多くのファンとメディアが集まり、この日は42社132人の報道陣が大挙した。もっとも、チーム関係者は「現時点の人気、注目度は大谷翔平以上、斎藤佑樹未満といったところ」と冷静だ。

 3人の新人合同自主トレ初日を比較すると、清宮がファン500人、報道陣40社121人だったのに対し、2011年に入団した斎藤はこれを遥かにしのぐファン2500人、報道陣230人を集めた。13年の大谷はファン250人、報道陣は100人。当時、一部スポーツ紙は「ハンカチ王子の10分の1」と報じた。

「斎藤のときの新入団歓迎式典は異例ずくめだった。当時はグラウンドを開放して行われていたものの、前年の20倍となる1万1000人ものファンが詰めかけ、球団は50人の警備員を配置。上空には報道のヘリコプターが8機も飛んだ。入団記念グッズのタオル、Tシャツ計400枚が1時間で完売。買いそびれた主婦が泣き崩れていました」(テレビ関係者)

■ハンカチ王子の7、8割

 斎藤の入団前から二軍施設の職員を務めるチケット担当の野田孝由氏はこう言う。

「現時点での二軍のシーズンシートの売れ行きやファンの方の数などトータルで見て、斎藤選手を100とすると清宮選手は70〜80くらいとみています。斎藤選手はアイドル的な感じで普段はあまり野球に関心のない女性ファンもたくさんいた。大谷選手は今でこそスーパースターですが、入団当初は売り上げなどで目立った動きはあまりなく、年を追うごとに人気に火がついた。清宮選手には野球を知っているファンが多いと映っていて、斎藤選手と大谷選手の中間にいる印象です」

 現時点での人気は斎藤の後塵を拝している清宮だが、大谷が二刀流で着々と力をつけて注目を集めていったように、公式戦が始まれば実力で評価される。

 斎藤は1年目に6勝をマークしたものの、その後は故障などもあり2年目以降の6年間でわずか9勝。1年目のオフに雑誌のインタビューで「もう、街を歩いていても、ほとんど気づかれませんよ(笑い)。フィーバーなんて新聞やテレビがつくるもの。(マックスだった)春季キャンプの頃を10とするなら、今は1ですね」と語っていた。

 高校時代から多くの注目を集めてきた清宮にとって、今くらいのフィーバーは何てことはないだろう。極端に大騒ぎされることなく野球に集中できているとすれば、今後にプラスである。

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